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Hitachi

日立ディスクアレイシステムにおけるSVP セキュリティホール (MS15-032〜042)対策について

2015年4月21日
(株)日立製作所 ITプラットフォーム事業本部

1. 日立ディスクアレイシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ

Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。

[新規情報]

  1. MS15-032: Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(3038314)
  2. MS15-033: Microsoft Officeの脆弱性により、リモートでコードが実行される(3048019)
  3. MS15-034: HTTP.sysの脆弱性により、リモートでコードが実行される(3042553)
  4. MS15-035: Microsoft Graphicsコンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行される(3046306)
  5. MS15-036: Microsoft SharePoint Serverの脆弱性により、特権が昇格される(3052044)
  6. MS15-037: Windowsタスクスケジューラの脆弱性により、特権が昇格される(3046269)
  7. MS15-038: Microsoft Windowsの脆弱性により、特権が昇格される(3049576)
  8. MS15-039: XMLコアサービスの脆弱性により、セキュリティ機能のバイパスが起こる(3046482)
  9. MS15-040: Active Directoryフェデレーションサービスの脆弱性により、情報漏えいが起こる(3045711)
  10. MS15-041: .NET Frameworkの脆弱性により、情報漏えいが起こる(3048010)
  11. MS15-042: Windows Hyper-Vの脆弱性により、サービス拒否が起こる(3047234)

日立ディスクアレイシステムのSVPにおける、上記1.〜11.の脆弱性の影響は下記の通りです。

  1. 本件は、Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラムです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebページをInternet Explorerを使用して表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  2. 本件は、Microsoft Officeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Officeがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  3. 本件は、HTTP.sysの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはIISをWEBサーバとして使用していないため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  4. 本件は、Microsoft Graphicsコンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebサイトを訪れるか、特別に細工されたファイルを開くか、特別に細工された画像ファイルを含む作業ディレクトリを参照する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  5. 本件は、Microsoft SharePoint Serverの脆弱性により、特権が昇格されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft SharePoint Serverがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  6. 本件は、Windowsタスクスケジューラの脆弱性により、特権が昇格されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  7. 本件は、Microsoft Windowsの脆弱性により、特権が昇格されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別な細工がされたリンクを選択する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  8. 本件は、XMLコアサービスの脆弱性により、セキュリティ機能のバイパスが起こるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたファイルを開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  9. 本件は、Active Directoryフェデレーションサービスの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。SVPは、本件の対象となるOSを使用していないため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  10. 本件は、.NET Frameworkの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。SVPはASP.NETを使用していないため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  11. 本件は、Windows Hyper-Vの脆弱性により、サービス拒否が起こるというものです。SVPは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。

よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。

2. 対象製品

Hitachi Virtual Storage Platform G1000
Hitachi Virtual Storage Platform VX7
Hitachi Unified Storage VM (HUS VM)
Hitachi Virtual Storage Platform、Hitachi Virtual Storage Platform VP9500

注:
Hitachi Unified Storage 100、Hitachi Adaptable Modular Storage、Hitachi Workgroup Modular Storage、Hitachi Simple Modular Storage、は影響を受けません。

3. Storage Navigatorのご使用について

Storage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願い致します。

 本セキュリティホールに関する情報


本件に関する問い合せ窓口


*1
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