日立ディスクアレイシステムにおけるSVP セキュリティホール(MS14-017〜020)対策について
2014年4月15日
(株)日立製作所 ITプラットフォーム事業本部
1. 日立ディスクアレイシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ
Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。
[新規情報]
- MS14-017: Microsoft Word および Office Web Appsの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2949660)
- MS14-018: Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(2950467)
- MS14-019: Windowsのファイル操作コンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2922229)
- MS14-020: Microsoft Publisherの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2950145)
日立ディスクアレイシステムのSVPにおける、上記1.〜4.の脆弱性の影響は下記の通りです。
- 本件は、Microsoft Word および Office Web Appsの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Word および Office Web Appsがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラムです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebページを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windowsのファイル操作コンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別な細工がされた .bat および .cmd ファイルを、信頼できる、または部分的に信頼されるネットワークの場所から実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Publisherの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Publisherがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。
2. 対象製品
Hitachi Unified Storage VM (HUS VM)
Hitachi Virtual Storage Platform、Hitachi Virtual Storage Platform VP9500、
Hitachi Universal Storage Platform V、Hitachi Universal Storage Platform H24000、
Hitachi Universal Storage Platform VM、Hitachi Universal Storage Platform H20000、
Hitachi Universal Storage Platform、Hitachi Universal Storage Platform H12000、
Hitachi Network Storage Controller、Hitachi Universal Storage Platform H10000
- 注:
- Hitachi Unified Storage 100、Hitachi Adaptable Modular Storage、Hitachi Workgroup Modular Storage、Hitachi Simple Modular Storageは、影響を受けません。
3. Storage Navigatorのご使用について
Storage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願い致します。
本セキュリティホールに関する情報