日立ディスクアレイシステムにおけるSVP セキュリティホール
(MS13-067〜079)対策について
2013年9月18日
(株)日立製作所 ITプラットフォーム事業本部
1. 日立ディスクアレイシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ
Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。
[新規情報]
- MS13-067: Microsoft SharePoint Serverの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2834052)
- MS13-068: Microsoft Outlookの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2756473)
- MS13-069: Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(2870699)
- MS13-070: OLEの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2876217)
- MS13-071: Windowsテーマファイルの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2864063)
- MS13-072: Microsoft Officeの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2845537)
- MS13-073: Microsoft Excelの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2858300)
- MS13-074: Microsoft Accessの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2848637)
- MS13-075: Microsoft Office IME(中国語版)の脆弱性により、特権が昇格される(2878687)
- MS13-076: カーネルモードドライバーの脆弱性により、特権が昇格される(2876315)
- MS13-077: Windowsサービスコントロールマネージャーの脆弱性により、特権が昇格される(2872339)
- MS13-078: FrontPageの脆弱性により、情報漏えいが起こる(2825621)
- MS13-079: Active Directoryの脆弱性により、サービス拒否が起こる(2853587)
日立ディスクアレイシステムのSVPにおける、上記1.〜13.の脆弱性の影響は下記の通りです。
- 本件は、Microsoft SharePoint Serverの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Outlookの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Outlookがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Internet Explorerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebページをInternet Explorerを使用して表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、OLEの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたOLEオブジェクトを開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windowsテーマファイルの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWindowsテーマを適用する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Officeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Officeがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Excelの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Excelがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Accessの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Accessがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Office IME(中国語版)の脆弱性により、特権の昇格が起こるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Office IME(中国語版)がインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、カーネルモードドライバーの脆弱性により、特権の昇格が起こるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別な細工がされたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windowsサービスコントロールマネージャーの脆弱性により、特権の昇格が起こるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft FrontPageの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft FrontPageがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Active Directoryの脆弱性により、サービス拒否が起こるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Active Directoryがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。
2. 対象製品
Hitachi Unified Storage VM (HUS VM)
Hitachi Virtual Storage Platform、Hitachi Virtual Storage Platform VP9500、
Hitachi Universal Storage Platform V、Hitachi Universal Storage Platform H24000、
Hitachi Universal Storage Platform VM、Hitachi Universal Storage Platform H20000、
Hitachi Universal Storage Platform、Hitachi Universal Storage Platform H12000、
Hitachi Network Storage Controller、Hitachi Universal Storage Platform H10000
- 注:
- Hitachi Unified Storage 100、Hitachi Adaptable Modular Storage、Hitachi Workgroup Modular Storage、Hitachi Simple Modular Storage、は影響を受けません。
3. Storage Navigatorのご使用について
Storage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願い致します。
本セキュリティホールに関する情報