日立ディスクアレイシステムにおけるSVPセキュリティホール
(MS11-015〜017)対策について
2011年3月18日
(株)日立製作所RAIDシステム事業部
1. 日立ディスクアレイシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ
Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。
- MS11-015:Windows Mediaの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2510030)
- MS11-016:Microsoft Grooveの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2494047)
- MS11-017:リモートデスクトップクライアントの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2508062)
弊社の日立ディスクアレイシステムのSVPにおける、上記1〜3の脆弱性の影響は下記の通りです。
- 本件は、Windows Mediaの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
攻撃者が本脆弱性を悪用するには、SVP使用者(保守員)が、特別に細工されたMicrosoft Digital Video Recording(.dvr-ms)ファイルを開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Grooveの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
攻撃者が本脆弱性を悪用するには、SVP使用者(保守員)が、特別に細工されたライブラリファイルと同じネットワークフォルダにある正当なGrooveに関連するファイルを開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、リモートデスクトップクライアントの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
攻撃者が本脆弱性を悪用するには、SVP使用者(保守員)が、特別に細工されたライブラリファイルと同じネットワークフォルダにある正当なリモートデスクトップ構成(.rdp)ファイルを開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。
2. 対象製品
Hitachi Virtual Storage Platform、Hitachi Virtual Storage Platform VP9500、
Hitachi Universal Storage Platform V、Hitachi Universal Storage Platform H24000、
Hitachi Universal Storage Platform VM、Hitachi Universal Storage Platform H20000、
Hitachi Universal Storage Platform、Hitachi Universal Storage Platform H12000、
Hitachi Network Storage Controller、Hitachi Universal Storage Platform H10000、
SANRISE9980V/9970V、SANRISE9980V-e/9970V-e、SANRISE H1024/ H128
- 注:
- Hitachi Adaptable Modular Storage、Hitachi Workgroup Modular Storage、Hitachi Simple Modular Storage、SANRISE9500Vシリーズ、SANRISE 2000/2000-e/1000シリーズ、およびSANRISE H512/H48は影響を受けません。
3. Storage Navigatorのご使用について
Storage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願い致します。
本セキュリティホールに関する情報