日立ディスクアレイサブシステムにおけるSVPセキュリティホール
(MS11-001〜002)対策について
2011年1月18日
(株)日立製作所RAIDシステム事業部
1. 日立ディスクアレイサブシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ
Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。
- MS11-001:Windows Backup Managerの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2478935)
- MS11-002:Microsoft Data Access Componentsの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2451910)
弊社の日立ディスクアレイサブシステムのSVPにおける、上記1〜2の脆弱性の影響は下記の通りです。
- 本件は、Windows Backup Managerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
攻撃者が本脆弱性を悪用させるためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたライブラリファイルと同じネットワークディレクトリにあるWindows Backup Managerファイルを開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Data Access Componentsの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。
攻撃者が本脆弱性を悪用させるためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebページを開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。
2. 対象製品
Hitachi Virtual Storage Platform、Hitachi Virtual Storage Platform VP9500、
Hitachi Universal Storage Platform V、Hitachi Universal Storage Platform H24000、
Hitachi Universal Storage Platform VM、Hitachi Universal Storage Platform H20000、
Hitachi Universal Storage Platform、Hitachi Universal Storage Platform H12000、
Hitachi Network Storage Controller、Hitachi Universal Storage Platform H10000、
SANRISE9980V/9970V、SANRISE9980V-e/9970V-e、SANRISE H1024/ H128
- 注:
- Hitachi Adaptable Modular Storage、Hitachi Workgroup Modular Storage、Hitachi Simple Modular Storage、SANRISE9500Vシリーズ、SANRISE 2000/2000-e/1000シリーズ、およびSANRISE H512/H48は影響を受けません。
3. Storage Navigatorのご使用について
Storage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願い致します。
本セキュリティホールに関する情報