日立は環境配慮型ストレージ製品の開発において、独自機能、特に2008年(平成20年)から低消費電力のフラッシュストレージの提供を開始し、長年にわたりフラッシュ技術の研究開発を行ってきました。そして、それらの独自機能について特許を取得し、継続的に公益社団法人 発明協会の関東地方発明表彰を受賞してきました。
以下にその例をご紹介します。これらの受賞発明は環境への負担を軽減する側面を備えうるものであり、今後も環境に配慮した製品開発に取り組んでまいります。
本特許により、データ圧縮時のライト処理において高いレスポンスとスループットの両方の性能が向上可能となり、性能を重視する多くのユーザーが、データ圧縮によりストレージ容量を削減できるようになります。またストレージ装置のメディア搭載量も削減でき、消費電力量や環境負荷の低減にも貢献します。
従来のHDDより短時間でデータにアクセスできるSSDではキャッシュメモリに格納されていないデータでも比較的短時間で読み出すことができるため、所定の条件下ではキャッシュメモリへのデータ格納を抑制してプロセッサ等のオーバヘッドを低減する、低消費電力であるSSDを活用しストレージシステムの性能向上を図る発明です。
①ホスト計算機からリード要求
②データがキャッシュメモリに格納されているか判別
データがキャッシュメモリに格納されていない場合、
[従来動作]
③記憶デバイスからキャッシュメモリにデータを格納
④ホスト計算機にデータ送信(応答)
[本特許動作]
⑤記憶デバイスから直接、ホスト計算機にデータ送信(直接応答)
本特許により低消費電力のフラッシュメモリパッケージを搭載した大容量、低コスト、高性能のフラッシュストレージを提供することが可能となります。加えて性能設計や装置管理の省力化、TCO(Total Cost of Ownership)の削減に貢献します。