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Hitachi

2024年2月27日
株式会社 日立製作所

日立とRubrik、サイバーセキュリティリスクに備える
新たなデータ保護ソリューション提供に向け協業拡大

日立ストレージとRubrik製品の組み合わせによる、データバックアップ時の負荷低減と迅速な復旧で
安全なデータ利活用に貢献

株式会社日立製作所(以下、日立)は、サイバーセキュリティリスクに備える新たなデータ保護ソリューション提供に向けて、The Zero Trust Data SecurityカンパニーであるRubrik, Inc.(以下、Rubrik)との協業を拡大しました。今回、日立ストレージHitachi Virtual Storage Platform (以下、VSP)とRubrik製品を組み合わせることで、サーバー仮想化環境におけるデータバックアップの負荷を低減するとともに、万一のインシデント発生時の迅速な復旧を可能にするデータ保護ソリューションを実現し、多様化するサイバーセキュリティリスクに備えるとともに、安全・安心なデータ利活用に貢献します。

協業の背景

近年、多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)に積極的に取り組み、さまざまな情報のデジタル化や、クラウドコンピューティングや生成AIといった新しい技術を活用したビジネスプロセスの変革が進展しています。これらの動きにより、一企業のデータ損失やサービス停止が、社会全体に影響を与えるリスクも増大しています。このリスク対策としての定期的なデータバックアップは、データの増大とともに、システム負荷の増大を招いています。さらに、サイバー攻撃の巧妙化・高度化が、迅速な復旧を困難にしています。
日立グループでは、サイバーセキュリティ対策の強化に向けて、Rubrikをはじめとするさまざまなパートナーと協業しています。今回、Rubrikが提供するサイバーレジリエンス機能と、日立の高信頼なデータ保護技術を組み合わせて、サイバーセキュリティリスク対策のさらなる強化に取り組みます。

協業のポイント

(1)データバックアップのシステム負荷の極小化

Rubrik製品は、VSP-to-Rubrik connector経由でVSPのデータ保護機能と連携します。具体的には、Rubrik製品の指示に基づき、VSP内部でバックアップ用のコピーデータを高速に作成します。バックアップデータはVSP内から読み出され、ハイパーバイザー*1を経由してRubrik製品に書き込まれます。これらにより、ハイパーバイザーでのバックアップ用のコピーデータの作成が不要となるため、負荷が軽減され、より多くのデータバックアップを取得する場合であっても、業務影響を軽減できます。

*1
ハイパーバイザー:サーバーを仮想化し、複数のOS(Operating System)を並列に実行できるようにするソフトウェア。

(2)インシデント発生時のデータ復旧の迅速化

Rubrik製品は、機械学習を利用することにより、オペレーティングシステムとストレージデバイス上の疑わしい挙動と悪意をもってシステムに悪影響をおよぼすプログラムやランサムウェアを自動で検出します。これにより、ランサムウェアの感染による異常な挙動を検知するとともに、侵害されていないバックアップポイントを迅速に検索・選択できます。また、仮想マシンのデータ回復時に、復旧のシミュレーションや自動実行も可能です。これらにより、万一のインシデント発生時、復旧する際のデータ損失リスクを低減するとともに、復旧にかかる時間を短縮できます。また、Rubrikによって保護されたデータは、クラウドへのアーカイブも柔軟に行うことができるため、コストを抑制しながら災害対策環境の構築が可能です。

日立は、今後も、Rubrikをはじめとするさまざまなパートナーとの協創を強化し、機密性の高いデータも含めたあらゆる企業データを、安全・安心・シームレスに多様なクラウドサービスで利用できる共通データ基盤を実現することで、データドリブン経営を支え、お客さまの持続的な成長に貢献してまいります。

本発表に関するパートナー企業さまからのコメント

Rubrik, Inc. Vice President Asia Pacific & Japan Antoine Le Tard 氏
昨今、世界的なサイバー攻撃の急増と巧妙化が進んでおり、ビジネスの継続にはサイバーレジリエンスと迅速にデータの復元を可能にするためのあらゆる対策を講じることが急務となっています。Rubrikは、日立製作所様との協業拡大を通して、より多くのお客さまにサイバーセキュリティ脅威への対策をお届けできることを歓迎します。

商標関連

  • 記載の会社名、製品名などは、それぞれの会社の登録商標もしくは商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 クラウドサービス&プラットフォームビジネスユニット ITプロダクツ統括本部

以上

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