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Hitachi RAID Navigatorのアップグレードでインストールパスがデフォルトに変更される

Hitachi Server Navigator - Hitachi RAID Navigator 障害回避・予防のお願い

対象製品

対象製品 対象コンポーネント 対象バージョン 対策バージョン 提供パッケージバージョン
Hitachi Server Navigator - Hitachi RAID Navigator (Windows版) - Version 1.7.0.7〜1.11.0.0以前へのアップグレード*1 1.12.0.1 1.12.0.1

*1 サイレント用インストール実行ファイル(hrnsetup.exe)を使用したアップグレードの場合はVersion 1.2.0.0〜1.11.0.0以前へのアップグレードが対象。

<<バージョン確認方法>>

・Hitachi Server Navigator - Hitachi RAID Navigator (Windows版)
setup.exe実行後に表示される画面の「Version:1.xx.x.x」を確認してください。

図1

<<対策バージョンの入手、適用方法>>

下記サイトより、最新版をダウンロードして、
ダウンロードページに記載の手順にて、適用してください。

  • http://www.hitachi.co.jp/products/it/server/portal/pcserver/hsn/#04

関連製品

対象製品 対象コンポーネント 対象バージョン
Hitachi Server Navigator - Update Manager/Log Collect*1 - 全バージョン

*1 Hitachi Server Navigator - Update Manager/Log Collectによるアップグレードは、サイレント用インストール実行ファイル(hrnsetup.exe)を使用するためVersion 1.2.0.0〜1.11.0.0以前へのアップグレードで発生します。

重要性 *1

注意

  • *1 重要性の定義

発生条件

次の条件のすべてに該当する場合に、本現象が発生します。

  • Hitachi Server Navigator - Hitachi RAID Navigatorをデフォルトインストールフォルダ*1以外にインストールしている
  • *1 32 bit OSの場合はC:\Program Files\Hrn、64 bit OSの場合はC:\Program Files (x86)\Hrn

  • Hitachi Server Navigator - Hitachi RAID NavigatorをVersion 1.7.0.7〜1.11.0.0以前にアップグレード*2する
  • *2 サイレント用インストール実行ファイル(hrnsetup.exe)を使用したアップグレードの場合はVersion 1.2.0.0〜1.11.0.0以前へのアップグレードが対象

  • Hitachi Server Navigator - Hitachi RAID Navigatorがサポートしている装置、およびサポートしているWindows OSである

現象

Hitachi Server Navigator - Hitachi RAID Navigatorをアップグレードすると、インストールパスがデフォルトインストールパス*1に変更されます。
アップグレード前にインストールしていたフォルダからプログラムが削除されますが、障害解析情報(Log,Log2フォルダ)やSSD予兆監視用の統計情報ファイル(Statisticsフォルダ)は残ります。
通常用インストール実行ファイル(setup.exe)を使用したアップグレードとサイレント用インストール実行ファイル(hrnsetup.exe)を使用したアップグレードの現象は同じです。

*1 32 bit OSの場合はC:\Program Files\Hrn、64 bit OSの場合はC:\Program Files (x86)\Hrn

以下はC:\testへインストールした場合の例です。

アップグレード前 アップグレード後
C:\test
├─CLI/
├─Library/
├─Log/
├─Log2/
├─Statistics
├─confpat1.csv
├─hrngui.exe
├─hrnservice.exe
├─hrn_config.csv
├─hrn_event_tmp
└─hrn_ssd_tmp
C:\test
├─Log/
├─Log2/
├─Statistics/
├─hrn_event_tmp
└─hrn_ssd_tmp
C:\Program Files\Hrn
├─CLI/
├─Library/
├─Log/
├─Log2/
├─Statistics/
├─confpat1.csv
├─hrngui.exe
├─hrnservice.exe
└─hrn_config.csv

<<影響範囲>>

Hitachi Server Navigator - Hitachi RAID Navigatorのインストールフォルダがデフォルトパスに変更されます。
SSD閾値監視のOSイベントログ(Event ID:60013,60014,60015,60016)を出力済みの場合、再度OSイベントログに登録されます。
また、BladeSymphony BS2000の場合はアップグレード中に発生したRAID システムのイベントがOSイベントログに登録されません。

発生時の対処方法(回復策)

Hitachi Server Navigator - Hitachi RAID Navigatorをアンインストールし、再インストールすることで現象発生前のインストールパスに戻せます。 但し、サイレント用インストール実行ファイル(hrnsetup.exe)はインストールパスを指定できませんので、通常用インストール実行ファイル(setup.exe)を使用してインストールしてください。
また、SSD予兆監視のSSD閾値設定変更を行っている場合は、初期値に戻っていますので再実施してください。

インストール/アンインストールの手順については下記サイトより、
「Hitachi Server Navigator ユーザーズガイド RAID管理機能」
-「Hitachi RAID Navigatorの設定および使用方法」
-「Hitachi RAID Navigatorのインストール/アンインストール」
を参照してください。

  • http://itdoc.hitachi.co.jp/Pages/document_list/manuals/bladesymphony.html#hsn

また、SSD閾値設定変更の手順については同サイトの
「Hitachi Server Navigator ユーザーズガイド RAID管理機能」
-「Hitachi RAID Navigatorの設定および使用方法」
-「Hitachi RAID Navigatorの機能」
-「RAID 設定変更」
-「SSD 閾値設定変更」
を参照してください。

<<回復後の確認>>

期待するパスにHitachi Server Navigator - Hitachi RAID NavigatorがインストールされていることをWindowsエクスプローラで確認してください。
また、SSD予兆監視のSSD閾値設定変更を実施した場合はSSD閾値の設定を確認してください。

SSD閾値設定の確認手順については下記サイトより、
「Hitachi Server Navigator ユーザーズガイド RAID管理機能」
-「Hitachi RAID Navigatorの設定および使用方法」
-「Hitachi RAID Navigatorの機能」
-「RAID情報表示」
-「物理ドライブ情報表示」または「PCIe SSD 情報表示」
を参照してください。

  • http://itdoc.hitachi.co.jp/Pages/document_list/manuals/bladesymphony.html#hsn

対象バージョンでの回避策

アップグレードインストールの代わりにアンインストール、インストールで回避できます。
SSD予兆監視のSSD閾値設定変更も必要に応じて実施してください。手順は「現象発生後の回復策」と同様です。
但し、アンインストールすると障害解析情報、SSD予兆監視用の統計情報ファイルが削除されます。 そのため、必要に応じてバックアップを事前に行ってください。

  • 障害解析情報
  • HRNトレース情報格納フォルダ:[Hitachi RAID Navigator インストール先フォルダ]\Log\
    RAID ログ情報格納フォルダ:[Hitachi RAID Navigator インストール先フォルダ]\Log2\

  • SSD予兆監視用の統計情報ファイル
  • [Hitachi RAID Navigator インストール先フォルダ]\インストールフォルダ\Statistics

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