近年、デジタル化の進展を背景とした市場の急速な変化へ対応するため、ミッションクリティカルな基幹システムにおいても、さらなる効率的な運用に加え、クラウド環境への対応やオープン系システムと容易に接続可能なオープンでグローバルスタンダードな技術の積極的な採用が求められています。
日立が社会インフラなどで長年培ってきた高信頼なプラットフォーム技術やノウハウと、多くのベンダーとの協力体制により、ミッションクリティカルな基幹システム向けによりオープンで高信頼なプラットフォームを提供します。長期にわたる安定稼働を維持しながら、さらなる運用の効率化を可能とし、お客さまのITシステム投資の最適化とデジタルビジネス拡大を支援します。
「高信頼プラットフォームソリューション」を支える基盤である日立高信頼サーバ「RV3000」は、日立が培ってきた高信頼なプラットフォーム技術やノウハウ、そして多くのベンダーとの深い協力体制により、オープン化の時代にもシステムの安定稼働を実現します。
A3モデルでは最新のインテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー・ファミリーを最大で2個搭載可能。最大32個のメモリースロットも用意し、大規模データベースやリアルタイム分析などの用途に対応します。また、最大でPCIeスロット×8とOCPスロット×2を備え、NICやFCの冗長構成が可能。
日立独自のOS信頼性強化機能と組み合わせることにより、OS層の高信頼化を継続してサポートしています。
万が一のシステム障害時にも高速系切り替え機能により、障害発生時のダウンタイムを最小限にし、OSハングアップ時のログ機能強化による障害解析性向上により、高信頼なシステムを実現します。
OCP:Open Compute Project、NIC:Network Interface Card、FC:Fibre Channel
日立ディスクアレイシステムをご利用の場合、日立製のファイバチャネルアダプタ、マルチパス制御ドライバ、専用ディスクアレイドライバにより、基幹系業務で要求される高信頼機能を提供。例えば、2つのLU間におけるミラーリング機能により、一方のLUに障害が発生した場合でも、正常なLUでの業務継続が可能です。また、ファイバチャネルを複数のパスで接続することで、I/O性能の向上やパス障害時のパス交代・閉塞を行います。そのほか、タイムアウト設定や障害しきい値管理などの機能を提供し、障害発生時の業務継続を支援します。
LU:Logical Unit
RV3000および高可用性ソフトウェア「HAモニタ」と「Hitachi HA Booster Pack for Linux」の連携により、高速ホットスタンバイ機能を提供。現用系システムの障害発生と同期し、予備系システムへの即時切り替え通知を行うとともに、現用系システムから予備系システムへ共有ディスクの高速切り替えを実現します。これによって障害発生時のダウンタイムを極限まで短縮し、業務損失を最小限に抑えます。さらに不揮発性メモリへの障害情報保存機能を備え、障害発生時には迅速な原因究明を支援します。
最長10年におよぶハードウェア保守サービスで、更改や検証にかかるコストを削減し、システムライフサイクルにわたるTCOを最適化します。もちろん、高度障害解析や問い合わせ対応なども最長10年継続できます。A3の10年保守対応モデルはオーバーホールレスで無停止長期稼働可能です。さらに、RV3000に搭載するプラットフォームソフトウェアについては、ベンダーの標準ライフサイクルを超える長期サポートを提供可能です。万が一の重要障害発生時にもベンダー各社と連携した原因究明、対策版の提供を行い、お客さまのシステムライフサイクルに合わせビジネスを支え続けます。
TCO:Total Cost of Ownership