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Hitachi

7月20日から3日間、東京ビッグサイトにて開催されたプラントメンテナンスショー2022。日立グループブースでは「現場をまるごとデジタルデータ化、事業化計画から設計、施工、保全への活用」をテーマに、IoTやAIなどの先端技術を活用したプラント運用に向けて、現場力をさらに高めるソリューションをご紹介しました。
今回その中から、「漏水検知サービス」および「地中可視化サービス」をご紹介します。

池田さんと鈴木さんにお話を伺いました。

まず、こちらのブースで紹介しているサービスはどのようなサービスでしょうか?
社会インフラ保守において「インフラ設備の老朽化」と「保守作業員の減少」が課題となっており、従来通りのコストにて従来と同等のサービスレベルを維持することが困難となりつつあります。
こちらのブースで紹介している「漏水検知サービス」は、常設センサーが水道管の漏水監視を行うことで、保守員による定期巡回点検のサポートを行います。
遠隔監視と巡回点検を組み合わせることで、点検の効率化につながるということですね。ほかにもメリットはありますか?
平時だけでなく、地震による大規模災害発生時など有事の際にも、常設監視による漏水エリアの早期発見を支援し復旧を効率化することで、国土強じん化に貢献します。
また、エコ・グリーンの観点では、漏水エリアの早期発見・漏水箇所の早期修繕を行うことにより無駄な漏水を削減でき、限りある水資源の有効活用につながります。
どのようなところに特長がありますか?
日立は、超高感度振動センサーと解析アルゴリズムを独自開発しています。
実際に紹介してみて、お客さまの反応はいかがでしたか?
主にふたつの反応がありました。
ひとつめは、これまで漏水調査を実施したことがなく、運用ノウハウがない方々から、人手に頼らないセンサーによる漏水監視が可能な点で好評をいただきました。
ふたつめは、すでに漏水調査を運用に取り込んでおり、人手が必要という課題をお持ちの方々から、遠隔で漏水監視が可能である点で好評をいただきました。
次に「地中可視化サービス」についてお伺いします。こちらはどのようなサービスですか?
「地中可視化サービス」は、車載したレーダー探査装置とAI解析アルゴリズムにより、地中埋設管の可視化を行うことで、道路工事を行う際の事前調査の効率化や事故の抑止に貢献します。
こちらのサービスも災害からの復旧の短縮・効率化に寄与するとともに、工事の際のCO2排出削減によるエコ・グリーンに貢献します。
本サービスはどのように開発されたのですか?
本サービスは、AI解析技術やプラットフォーム構築技術を持つ日立と、レーダー探査技術を持つ応用地質株式会社の協創により完成しました。
現場ノウハウとIT技術を掛け合わせてサービスを作り上げました。
お客さまの反応はいかがでしたか?
主にふたつの反応がありました。
ひとつめは、従来からレーダー探査技術に詳しい方々から、AIの活用などとの組み合わせによる技術向上の点で好評をいただきました。
ふたつめは、現場で困っている方々から、このような技術があり、なおかつ利便性高く活用できるという点で好評をいただきました。
体験コーナーでは何が体験できるのでしょうか?
モバイル端末をマンホールにかざすと、マンホールにつながる地中埋設管路がMR技術により可視化されるデモを体験できます。今後、現場に紙の設計図を持って行かなくてもモバイル端末をかざすことで、設計図面の代替となることが期待されます。
まだ研究開発段階の技術ではありますが、来場された方に体験していただき、感想をいただいています。
最後に、このサービスがどのように拡充されているのか、おふたりの意見を教えてください。
地中埋設物の状態監視および可視化に始まり、この先は現場工事の効率化などO&M領域でのお客さま業務を統合的にサポートしていくサービスへ育てていきます。その一歩目を踏み出したという想いです。
本日は「漏水検知サービス」および「地中可視化サービス」をご紹介いただき、ありがとうございました。



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