2016年4月20日
株式会社日立製作所(以下、日立)は、このたび、大規模プロジェクト向けのアプリケーション開発を支援する日立アプリケーションフレームワーク「Justware」を機能強化し、2016年5月16日から提供開始します。
本サービスは、大規模システムにおけるアプリケーションの設計、開発、テストを確実に行うための開発基盤のほか、開発、テストを効率的に実行するためのツール・基盤も提供し、開発作業の全面的な効率化を実現します。
日立アプリケーションフレームワーク「Justware」(以下、Justware)は、JavaEEベースのアプリケーション実行基盤および設計から製造、テストまでの一連の開発作業を支援する開発基盤を提供しています。近年、JavaEEのバージョンアップに伴い、従来Justwareが提供していた機能がJavaEE標準仕様として採用されつつあること、また、各種オープンソースソフトウェアの広まりに伴うOSSへの対応やコンテナテクノロジー等の新しい技術への対応が求められつつあります。
このような背景から、Justwareが提供する実行基盤および開発基盤は、レッドハット株式会社(代表取締役社長:望月 弘一)が提供するPaaS「OpenShift Enterprise®」(以下、OpenShift)上でDockerコンテナベースでの開発に対応し、OpenShiftが備えるデプロイメント管理やコンテナ技術と組み合わせることにより開発、テスト時の一層の柔軟性の確保と効率の向上を実現します。
日立は、これまでの大規模システムやJavaベースのオープンシステム構築を通して、アプリケーション開発、ならびに関連するコンサルティングの実績とノウハウを培ってきました。今後も、本サービスの機能強化に取り組み、確実なアプリケーション開発を通じてお客さまのビジネスを支えるITシステムの強化に貢献していきます。
JavaEE最新バージョン(JavaEE7)に対応し、JavaEEに準拠したフレームワークとライブラリを提供します。ミッションクリティカルシステムに求められる性能、信頼性、拡張性を向上する豊富な部品群に加えて、制御ロジックをフレームワークが隠蔽することで、開発者は業務ロジックの開発に集中できます。
プログラムの設計・製造を支援するツール群を提供します。プログラムの設計情報(データ項目、画面I/F、帳票フォーマットなど)をJustwareが保持するリポジトリに一元管理することで、ソースコード・テストコードの自動生成や、プログラム変更時の影響波及分析機能によりトレーサビリティを確保できます。
Justwareを適用した開発手法を標準化した開発ガイドラインを提供します。開発ガイドラインと開発支援ツールを活用することで、開発担当者間の品質のばらつきを抑え、大規模アプリケーション開発を統制できます。
上記ランタイムライブラリ、開発支援ツール群をクラウドベースで提供し容易に開発環境を構築できるようにし、さらに開発したアプリケーションのテストをコンテナベースで実行可能な基盤を統合開発環境として提供します。
名称 | 価格 | 提供開始時期 |
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日立アプリケーションフレームワークJustware | 個別見積 | 2016年5月16日 |
株式会社日立製作所 金融ビジネスユニット 金融システム営業統括本部
以上