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コンセプト

ノウハウ視える化・継承ソリューションは、日立が持つ製造業としての技能伝承の知見や、「プロ人財視える化・育成ソリューション*1」での可視化手法を生かし、業務フローに基づいた実務ノウハウの計画的な継承から、継承後のメンバーへの定着までを支援します。組織内のノウハウを4つに分類し、継承すべきノウハウを業務フローに沿って蓄積・共有・定着化します。さらに生成AIにより、ノウハウの活用や、定着度テストを通じて、継続的なノウハウの継承を推進します。属人化しがちな実務ノウハウを形式知化し、誰でも活用・継承できる状態に整えることで、業務の継続性と人財育成の両立を実現します。

ノウハウ視える化・継承ソリューションイメージ図:(可視化)分類して形式知化 (継承)業務フローへの組み込み (定着)生成AIを活用した検索・テスト

ノウハウ視える化・継承ソリューションイメージ図(拡大)

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組織が必要とする人財像の定義や社員のスキルを可視化し、プロフェッショナル育成を支援する。

背景

近年、多くの企業では、業務遂行に欠かせない実務ノウハウが特定のメンバーに依存したまま属人化しており、そのメンバーの退職・異動によってノウハウ自体が消失するという深刻なリスクを抱えています。特にIT部門では、手順書などで記録された形式知だけでなく、日々の運用やトラブル対応の中で得られる経験・判断といった暗黙知が、属人化したまま放置されやすいという課題があります。加えて、人財の流動性が高まる中、ノウハウの継承と定着を組織的・計画的に進める仕組みの重要性が高まっています。ノウハウの可視化と日々の業務における活用、そして次世代への確実な継承を支援するのが、「ノウハウ視える化・継承ソリューション」です。

特長

組織のナレッジを最大限活用し、業務の継続性を確保

部門やチーム内にある実務ノウハウを「技術」「業務」「プロセス」「人的コネクション」に分類し、フローに基づいて整理・可視化します。これにより、手順書などのドキュメント化された「形式知」とメンバーの経験や勘といった「暗黙知」の把握が容易となり、把握した内容をドキュメント化することで、暗黙知の解消が可能となります。これらの可視化された実務ノウハウは、ダッシュボード画面を通じてノウハウの継承計画から教育、定着度までの確認ができ、ノウハウ管理・継承プロセスの業務フローに組み込むことで、進捗管理が容易となります。これにより、組織全体でノウハウを共有・活用できる仕組みを構築することで、メンバーの異動や退職が発生しても業務の中断を防ぎ、企業の生産性維持と競争力向上を支援します。

生成AIを活用したノウハウ検索と習熟度確認

対象の業務やシステムに関して、生成AIがドキュメントをもとに実務ノウハウを効果的に抽出しながらチャット形式で問い合わせに回答することで、実務ノウハウの把握と活用が容易となり、継承スピードを向上させます。また、定期的に生成AIが自動的に作成する定着度確認テストの実施により、メンバーの実務ノウハウの習熟度を測ることができ、ノウハウの定着状況を可視化できます。これにより、ノウハウのスムーズな習得や業務効率化、ミスの低減を実現します。

ノウハウ継承を仕組み化し、計画的な人財育成を実現

ノウハウの継承計画を業務フローに組み込むことで、属人化しがちな実務ノウハウを体系的に継承できる仕組みを提供します。これにより、新入社員や異動者などの経験の浅いメンバーも計画的に実務ノウハウを習得でき、早期戦力化が可能となります。企業全体としても、経験値のばらつきを抑えながら人財育成できるため、安定した組織運営を実現できます。

サービスイメージ

ノウハウ視える化・継承ソリューションは、メンバー向け画面とマネージャー向け画面、ノウハウ整備・定着画面に大別されます。

メンバー向け画面

メンバー向け画面では利用者が対応・所属するチームにおける実務ノウハウの習得数や学習中・未習得のもの、自身が整備を担う実務ノウハウの状況を可視化します。
また、継承する実務ノウハウの習得指示・フォローや、更新が必要な実務ノウハウの対応指示・フォローなど、マネージャーからの依頼をToDoに表示します。 さらに、定期的に生成AIが自動生成する実務ノウハウの定着度を測るテストを実施することができます。

メンバー向け画面

マネージャー向け画面

マネージャー向け画面では利用者が管理するチームにおける実務ノウハウを「技術」「業務」「プロセス」「人的コネクション」の4種類に分類し、社員だけでなくパートナー要員も含めて実務ノウハウ保有状況を可視化します。 利用者は、実務ノウハウのドキュメント整備・更新状況、メンバーごとの実務ノウハウ習得状況から、実務ノウハウ継承を計画・指示・フォローすることができます。

マネージャー向け画面

ノウハウ整備・定着画面

利用者が日々の実務において、蓄積された実務ノウハウを対話型で検索することが可能です。
また、実務ノウハウの参照先も生成AIが回答することで、参照先からも学習できる環境を実現します。

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製品の改良により予告なく記載されている仕様が変更になる場合があります。

ノウハウ整備・定着画面

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