OpenStageは、<つながる><組み合わせる><連携させる>3つの観点でシステム構造を刷新した、“使う”勘定系システムへ転換した、Linuxベースのオープン勘定系パッケージです。
『環境変化に強く俊敏な仕組み』を実現することで、将来にわたって迅速な経営戦略の実現と多様な金融サービスの提供を強力にサポートします。
激動する金融業界においてデータドリブンかつスピーディな経営が必要不可欠です。
そのためには、肥大化したレガシーシステムから金融機関を解き放ち、「ビジネスモデルの変革」と「地域の発展」、さらに「コスト構造の変革」をスムーズにもたらし、未来へ飛躍する持続成長可能な金融機関へと変革が求められています。
日立はOpenStageで、金融機関が”作る”勘定系から”使う”勘定系へと刷新することで、急激な外部環境変化に柔軟に追従し、”経営リソースの最適化”などのIT戦略課題を解決し、社会に貢献していきます。
OpenStageは、自ら未来への扉を「Open」し社会と共に次の「Stage」へ、という思いを込めて名称化しました。
1980年代より現在まで、多くの銀行が第三次オンラインシステムで稼働しています。
これら銀行システムは、長年にわたり旧来のアーキテクチャに基づき維持保守開発してきた結果、複雑化、ブラックボックス化し、ビジネス革新の障壁となりつつあります。
OpenStageはこれら銀行システムを、抜本的に刷新し、容易に「つながり」、多様に「組み合わせ」、迅速に「連携する」勘定系パッケージとなっています。これにより、多様なIT戦略の実現をサポートし、事業に変革をもたらします。
日進月歩する最新技術を迅速に取り込み、金融機関の持続的かつ多様な変革を実現するためにOpenStageは「オープン」「シンプル」「ハイパフォーマンス」なシステムとなっています。
先進的でシンプルな機能配置とすることで新チャネル追加時や新商品開発時の開発範囲を局所化し、「低コスト/高生産性」及び「多様かつ迅速な変化」を実現
社会インフラとして求められる信頼性・可用性・保守性を確保
「オープン」、「シンプル」、「ハイパフォーマンス」な本システムは、各種業務システムやチャネルサービスなどとの接続を統合する「バンキングハブシステム」と、預金・為替・融資といった銀行業務を実現する「記帳決済システム」の2つのシステムを中心に構成されています。銀行サービスに求められる24時間365日の高可用性と強靭性を確保しつつ、本構成により高効率かつ柔軟なシステムを実現しています。
本システムを用いた更改プロジェクトで「生産性及び実現スピードの大幅な向上」「更改/運用コストの大幅な改善」等が試算されております。
OpenStageを社会発展に向けた取組みの中核的基盤と位置づけ、従来の概念にとらわれず将来を見据え、『2つのバンキング領域』として戦略領域<攻めのIT>と標準化領域<守りのIT>に分離した新しいアーキテクチャをご提供します。
経年によるシステムの複雑化・肥大化を防止するため、OpenStageでは持続可能な勘定系を目指し、徹底的にシンプルなシステム構造を追求することで、業務機能や配置を抜本的に刷新しています。これによりプログラム再利用性や生産性、保守性を飛躍的に向上させます。
SOAとハブアンドスポークスのアーキテクチャをもとに、新たなハブ制御ミドルウェアをシステムフレームワークとして開発し、トランザクション制御とフロー制御の融合によるシステム連携機能の強化、営業店やATMなどの既存チャネルや新チャネルとも容易に接続可能なアダプタ機能により、シームレスかつ迅速なチャネル追加やインタフェースの統合管理と集約が図れ、ハイパフォーマンスなオープン勘定系システムの実現に寄与します。
新たに開発したアプリケーションフレームワークの勘定系ミドルウェア上に、銀行業務の主要機能を科目単位から取引単位にオンライン制御を集約し、コンポーネント化、パラメータ化と合わせて、アプリケーション構造とデータベース構造を刷新しました。これにより、従来の「複雑な勘定系システム」から「シンプルな勘定系システム」へ転換し、開発生産性を高め、外部環境変化に対応した機能追加や新商品開発を迅速にできるなど、将来に向けて持続可能なシステムです。また、バンキングハブシステムでチャネルごとの違いを吸収することで、チャネルを意識しない汎化された業務機能構成となっており、プログラム再利用性を飛躍的に向上させています。
さらに、オンライン取引や元帳の更新結果データなどをリアル連携で有効利用することを目的に、副元帳の実装や取引ログを還元する機能を配置しています。
OpenStageは「バンキングハブシステム」、「記帳決済システム」、「バッチシステム」で構成され、下表の機能を有します。