社会課題省エネ・環境負荷低減
国内の上下水道における電力消費量は各々全国電力消費量の約1%を占めています。
電力システムは需要に合わせて供給を行うという形態が採られてきましたが、東日本大震災に伴う電力需給のひっ迫を契機に、電力の需給バランスを意識したエネルギーの管理が求められるようになりました。こうした背景から、電力負荷平準化や再生可能エネルギーの吸収および供給などを実現することが期待されています。
また、下水処理場においては水処理施設の消費電力量のうち送風機が約半分を占めることから、送風機の消費電力低減が課題となっています。さらに、人口の減少などに伴い、下水処理事業に携わる職員の人材不足や料金収入の減少などにより、ICTを活用した効率的な維持管理のニーズが拡大しています。