Hitachi

概要

下記、対象製品に記載の条件のigbドライバを使用するRed Hat Enterprise Linux 7.5環境でジャンボフレームの設定をすると通信ができなくなります。

重要性

重要

現象

対象製品に記載の条件のLANポートに対して、ジャンボフレームの設定(MTUを1500より大きい値に設定)をすると、設定をしたポートが通信できなくなります。ジャンボフレームの設定をしていないポートは正常に通信できます。

影響範囲

Red Hat Enterprise Linux 7.5環境で、対象製品に記載の条件のシステムが対象となります。

発生条件

ジャンボフレームの設定(MTUを1500より大きい値に設定)をした場合は、必ず現象が発生します。現象はジャンボフレームの設定をしたポートのみで発生します。

対象製品

(1)BS2500 Basicモードの場合*1
対象製品 形名
1000BASE-T 4ポート LANボード GV-SCN4N1G2N1(BX)
GZ-SCN4N1G2N1(BX)
GV-CN4D1G2N1(BX)
GZ-CN4D1G2N1(BX)
(2)BS500 HVMモードの場合*1
割り当てモード 対象製品 形名
共有モード オンボードLAN -
拡張カード Broadcom 1Gb 4ポートLAN拡張カード GG-CN3M1G2N1(EX)
Broadcom 1Gb 8ポートLAN拡張カード GG-CN3M1G3N1(EX)
Emulex 10Gb 4ポートLAN拡張カード GG-CN3MXG2N2(EX)
GG-CN3MXG2N4(EX)
GG-SCN3MXG2R4(EX)
Emulex 10Gb 4ポート コンバージドネットワーク拡張カード GG-CN3MXG2N1(EX)
GG-CN3MXG2N3(EX)
GG-SCN3MXG2R3(EX)
仮想NIC なし なし
(3)BS2500 HVMモードの場合*1
割り当てモード 対象製品 形名
占有モード I/Oボード 1000BASE-T 4ポートLANボード GV-SCN4N1G2N1(BX)
GZ-SCN4N1G2N1(BX)
GV-CN4D1G2N1(BX)
GZ-CN4D1G2N1(BX)
共有モード オンボードLAN -
拡張カード Broadcom 1Gb 4ポートLAN拡張カード GV-CN4M1G2N1(EX)
GZ-CN4M1G2N1(EX)
I/Oボード 1000BASE-T 4ポートLANボード GV-SCN4N1G2N1(BX)
GZ-SCN4N1G2N1(BX)
GV-CN4D1G2N1(BX)
GZ-CN4D1G2N1(BX)
10G BASE-SR 2ポートLANボード GV-SCN4NXG1N1(BX)
GZ-SCN4NXG1N1(BX)
GV-CN4DXG1N1(BX)
GZ-CN4DXG1N1(BX)
Emulex 10Gb 2ポートコンバージドネットワークボード GV-SCN4NXG3N1(BX)
GZ-SCN4NXG3N1(BX)
仮想NIC なし なし
*1
Virtageが動作していないサーバブレードの動作モードを「Basicモード」と呼びます。Virtageが動作しているサーバブレードの動作モードを「HVMモード」と呼びます。

対象OS

Red Hat Enterprise Linux 7.5

ドライババージョン

 
ドライバ名 バージョン
igb 5.3.5.18-h1

回避策および復旧方法

  1. 回避策:MTUの値を1500に設定してください。(標準の設定値が1500です。)
  2. 復旧方法:ジャンボフレームの設定をして本現象が発生した場合、MTUの値を1500に設定し、Basicモードの場合にはシステムをリブート、HVMモードの場合にはゲストOSをリブートしてください。*1

対策方法

対策版ドライバを、BladeSymphonyダウンロードサイトより提供しております。ダウンロードサイトに従って、ドライバのアップデートの実施をお願いいたします。
アップデート後はサーバの再起動が必要となります。

http://www.hitachi.co.jp/products/bladesymphony/download/driver/12347715.html

更新情報

2018年12月25日 対策方法を更新しました。
2018年10月26日 Virtageをご使用の場合を追加しました。
2018年07月27日 この情報ページを掲載しました。

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