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1998年に米国本社が設立された私どもヴイエムウェア株式会社(以下、ヴイエムウェア)は、IAサーバを対象とした世界初の仮想インフラストラクチャ製品により、一台のコンピュータ上で複数のOSを動かす「仮想化」という技術を広く市場に浸透させてまいりました。
以来、「VMware」というブランドは、仮想インフラストラクチャソフトウェアのデファクトスタンダードとして、業界標準のコンピュータにメインフレームクラスの仮想マシンテクノロジーを提供し続けています。なお、仮想化ソフトウェア製品はほかにもありますが、テスト環境や開発環境ではなく、データセンター内での運用管理機能を備えた、本番環境に適用できる製品は、VMwareだけといっても過言ではありません。 ヴイエムウェアでは、2006年3月から主力製品である「VMware ESX Server」のBladeSymphonyへの提供を開始し、日立さんからも販売を開始していただいております。このアライアンスにあたって、日立さんのハーモニアス・コンピテンス・センター内にVMware製品を事前に評価・検証できる設備を整えていただいています。
「仮想化」といっても、その適用範囲は実に多岐にわたっています。
まず挙げられるのが、今後さらなる市場の成長が見込まれる「サーバ統合」の分野。物理的なサーバの数を減らすことでハードウェアとソフトウェアの維持費を削減するだけでなく、可用性や運用性の向上により、TCOを大幅に削減することができます。また、OSの差異を隠蔽する仮想化により、新しいハードウェアでサポートされない、Windows NT®などのOSによる既存の情報資産を、最新のハードウェアで稼働することが可能となります。 次に挙げられるのが、スピーディーかつ低コストな「ソフトウェア開発環境の構築」です。開発マシンの調達や各種設定が不要となり、仮想マシンから一部のリソースを割り振るだけで、迅速に間違いのない開発環境を作ることができます。 ほかにも、ハードウェアの差異を意識することなく低コストかつフレキシブルにディザスタリカバリシステムが実現できる「ビジネスコンティニュイティ」の分野、また、クライアントOSをサーバ側に統合すること(シンクライアント化)によりクライアントセキュリティの強化を図る「クライアント統合」(VDI)など、仮想化技術は、すでにさまざまな領域に適用されているのです。 TCO:Total Cost of Ownership
VDI:Virtual Desktop Infrastructure
こうした仮想化を追求していくとき、信頼性、そして、スケーラビリティに優れ、ハードウェアとしても物理的な集約が図れるBladeSymphonyは、理想的なプラットフォームといえます。VMwareとBladeSymphonyとの組み合わせが実現する極めてフレキシブルなシステムは、今日のトレンドともいえる「サーバ統合」を、さらに本格化させる起爆剤になるのではないでしょうか。
またヴイエムウェアでは、BladeSymphonyに新たにラインナップされた「小型高集積モデル」の販売開始を受けて、現在は大企業中心に進んでいるサーバ統合を、中堅企業にまで波及させていきたいと思っています。それに、日立さんの得意分野である官公庁など公共関連市場にも、積極的に進出していきたいですね。 さらに私どもとしては、VMwareを活用した新しいソリューションを日立さんと共に創出していきたいと思っています。
・VMware、VMwareロゴ、ESX Serverは、VMware, Inc.の商標です。
・Windows NTは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。 |