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私どもNITGen Technologies社は設立以来、国内初のiDCの設計など韓国内における主要なネットワークインフラのコンサルティングから設計、デザインなどをトータルに手がけてまいりました。
そうしたなか、大手証券会社からノンストップサービスを実現するためのインフラ運用管理の委託を受けたことをきっかけに、高度な安定性と信頼性、可用性、拡張性、運用性を備えたenpia Sシリーズを開発し、現在、韓国内の大手テレビ局や検索ポータルサイト、音楽配信サイトといった安定稼動が絶対条件となる主要サイトに採用され、高い評価をいただいています。 日立さんとは、2004年3月に株式会社日立オープンプラットフォームソリューションズ(現・日立電子サービス株式会社)と販売代理契約を締結させていただいてからのお付き合いです。そして昨年9月からBladeSymphonyのサーバシャーシ内蔵ロードバランシングブレードにプレインストールするトラフィック管理ソフトウェアとしてenpia Sシリーズをご提供しています。
enpia Sシリーズの最大の特長は、サーバの隣でトラフィックを監視・負荷分散する「Stand-Aside」という方式です。実際のデータトラフィックに介在することなく、通信のボトルネックを解消できるとともに、通信装置の障害によるサービス停止といった事態を回避することもできます。
また、物理的に離れたサイト間でのロードバランシングも可能なenpia Sシリーズなら、複数のiDC間にまたがる負荷分散の実現によって、例えば、災害発生時など万一の際もビジネスを継続させるためのディザスタリカバリシステムも実現できます。日本のディザスタリカバリシステムはメインサイトのほかに、データを避難させるバックアップサイトを構築するのが一般的なようですが、韓国では実質的に災害時にしか使われないバックアップサイトに代わり、すべてのサービスを複数のiDCに分散させ、複数の「アクティブサイト」を構築する方法が主流です。こうしたシステムの構築で多くの実績をもつenpia Sシリーズなら、企業内のITリソースの最適化にも大きく貢献できるはずです。 スケールアウトやスケールアップによって急激な負荷変動にも対応できるBladeSymphonyは柔軟性・拡張性・運用性に優れた統合プラットフォームですが、サーバの負荷や状態をリアルタイムで検出し、高精度なフェイルオーバーやロードバランシングを実行するenpia Sシリーズなら、そうしたBladeSymphonyの優位性をさらに引き出すことができるのではないかと考えております。 *iDC:Internet Data Center
現BladeSymphonyへenpia Sシリーズを提供するにあたっては、カスタマイズなどに約1年間を費やしましたが、日立さんとのやり取りのなかで日本の商習慣や日立さんのものづくりに対する考え方など、さまざまなことについて教えていただけたのは、私どもにとっても大変有意義な経験でした。
そして、昨年から北米市場に進出されたBladeSymphonyが日本だけでなく世界的な製品に成長した時、そのトラフィック管理を私どもがサポートできているなら、これほどうれしいことはありません。今後も日立さんに対しては万全のサポート体制をご提供するとともに、enpia Sシリーズのほかにもコンテンツ管理に関する「enpia Cシリーズ」など新たに開発したソリューションも積極的にご提案したいと考えております。 トラフィック管理とコンテンツ管理でネットワークソリューションにおけるワールドワイドな存在を目指す私どもにとって初めての海外パートナーである日立さん、そしてBladeSymphonyと手を携えながら、目標である世界の市場を目指したいですね。
・enpiaは、韓国NITGen Technologies Inc.の登録商標です。
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