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1999年からスタートした私どもレッドハット株式会社は、Linux OSをライセンスフリーで提供し、保守や教育などのサポートサービスというサブスクリプションで展開する新しいビジネスモデルを提唱しています。私どもは、お客さまが自由にコードを書き換えられるオープンソースのLinuxをエンタープライズ分野へシフトさせる大きな役割を担っています。
日立さんには、2002年にRed Hat Enterprise Linux 2.1を発表した時から高い評価をいただき、私どもの製品を日立さんの各サーバ製品に採用いただいております。Red Hat Enterprise Linuxは、昨年の第3四半期において全世界で100万本以上のサブスクリプションの実績を上げました。ここまで進化できたのは、日立さんをはじめとするパートナー・OEM各社やお客さまからオープンソースの改良点をフィードバックしていただいたおかげです。 BladeSymphonyにおいてもRed Hat Enterprise Linux 3および、昨年2月にリリースしたRed Hat Enterprise Linux 4が搭載されています。加えて、ボストンのウェストフォードにある私どもの開発センターにて日立さんのエンジニアが一緒になり、Red Hat Enterprise Linuxを搭載したBladeSymphonyの可用性向上を図る共同プロジェクトを実施しています。
最新バージョンとして発表を控えるRed Hat Enterprise Linux 5では、サーバ・バーチャリゼーションの強化が予定されています。従来はサーバ1台あたり10%程度のリソース使用量だったのが、60〜80%ぐらいまで有効活用できるようになり、エンタープライズ分野でのTCO削減の効果がますます期待できると思います。
さらに、ネットワークに接続されたどのPCでも自分のパーソナルな環境を呼び出せるようにする「Stateless Linux」の開発を新たに表明しています。何百、何千というPCをサーバで集中管理し、シンクライアント並みの管理コストで快適なデスクトップ環境を提供するものです。 その時、変化に柔軟に対応でき、万一の障害にも高い可用性を保つサーバが組み合わされば、さらに大きくTCOを削減できます。 BladeSymphonyを最初に見た時に、TCOを削減するミッションクリティカルなサーバはこのような形になるだろうと思いました。ブレードサーバーを挿すだけで極めて容易にスケールアウトでき、N+Mコールドスタンバイ*などの高可用性機能でシステムの安定稼働を保てます。こうしたBladeSymphonyの柔軟なアーキテクチャーは、Red Hat Enterprise LinuxによってもたらされるTCO削減のメリットを最大化してくれることでしょう。
先ほどもお話ししました通り、私どもはソースコードをすべて公開しています。そして、その改良点をオープンソースのコミュニティにフィードバックしていただくのですが、非常に早いスピードでどんどんいろんな技術が入ってくるのです。どういう技術革新が起こるのか本当に予想もつかないほどに。
今、顧客ニーズやビジネスモデルの多様化、技術革新など、ビジネスを取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。私どもはその時点の一番旬な技術を吸い上げながら、製品のイノベーションを進めていきます。その結果、SOAや自律運用など、今日のニーズに合った変化に強いソフトウェアを提供できるのです。 一方、最先端技術をふんだんに取り込んだBladeSymphonyは、こうした変化をすべて吸収できるサーバです。予定した変化にオートマティックに反応する自律運用が可能なうえ、サービスを組み合わせて変化に柔軟に対応できるSOAを実現するシステムにも適しています。 私どもは今、「Choice」をキーワードにソフトウェアを開発しています。ビジネスのイノベーションを加速させるために、今、一番大切なのはお客さま自身がさまざまなソフトウェアを「Choice」できること。お客さまの俊敏なイノベーションのために、日々、BladeSymphonyとともに進化してまいります。
・Red HatならびにShadowManロゴは、米国およびその他の国におけるRed Hat Inc.の登録商標または商標です。
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