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日立さんとは、BladeSymphonyが登場するずっと以前の90年代後半から、プロセッサやチップセットの開発協力を行ってきました。インテル® Itanium® プロセッサの初期バージョンである、8way用のチップセット開発が始まりです。以来、常に協働体制を敷き、さまざまな成果を世の中にお届けしてきました。
そのなかで、今年7月に発表した、FSB(フロント・サイド・バス)667MHz対応の64ビットインテル® Itanium® プロセッサは、日立さんが開発されたチップセットにより、BladeSymphonyに世界で初めて搭載されました。SPEC CFP2000ベンチマークで世界最速*を達成できたのも、我々とのコラボレーションによるものです。 この新サーバブレードは、実際のオンライン・トランザクションにおいても、アプリケーションレベルで2割近いスピードアップが期待できます。一分一秒を争う金融業にビジネスチャンスの拡大を、製造業には、高度なシミュレーション解析による大幅な開発コストダウンをもたらすことでしょう。 インテルの今年のキーワードは64ビットです。今年中には、ほぼ100%のプロセッサが64ビットに移行します。性能だけでなく、エンタープライズ分野のスケーラビリティや信頼性に主眼を置いたラインアップを充実させていきます。 *2005年7月19日現在。SPECfp_base2000(測定値:2,801)、
SPECfp_rate_base2000(測定値:56.7/2way構成時) で世界最高性能を達成。
BladeSymphonyの魅力は、何といっても、サーバ、ストレージ、ネットワークがひとつの筐体に収められており、システム管理ソフトウェアでの統合運用により、企業の基幹システムに高い信頼性を提供できるところです。
さらに、メインフレームの高信頼化技術で培われた仮想化技術で、システムの利用効率や可用性を高めています。しかも、この仮想化技術は、サーバコンソリデーションやマイグレーションの際に威力を発揮。ひとつのサーバマシン上で複数のOSを動かせるので、既存の環境をそのまま移行すれば済むわけです。 また、現在開発中で、来年BladeSymphonyに搭載予定のデュアルコアインテル® Itanium®プロセッサ(開発コード名:Montecito)には、バーチャリゼーション・テクノロジーが入っており、これまで以上に精密な仮想化環境をユーザーの皆さまにお届けできます。 BladeSymphonyとインテルの力で、企業内に分散するサーバを、より高信頼に、そしてより簡単に、集約することができるのです。
インテルでは1、2年先に、ITには大きな進化があると見ています。それは、オールウェイズ・コネクティッドへのジャンプです。
例えば、ビジネスマンが外出先で、映像や音声データを使ったリアルタイムな会議に参加したり、主婦が携帯電話を使って役所に電子申請したり、ITが空気のようになり、そのメリットをすべての人が享受できる世界、ユビキタス情報社会が訪れるでしょう。 その時、私たちは、サーバに集まる膨大な情報を処理するために、CPUの性能を飛躍的に向上させることで、プラットフォームとして、ユーザーにどのような価値を提供できるのかに注力しなければならない。 一方、日立さんもuVALUEという事業コンセプトのもとで、ユビキタス情報社会に向けたプラットフォームの技術開発を進められており、BladeSymphonyはそのフラッグシップ。我々は、ユビキタス情報社会へ進む、最良のパートナーなのです。 コンセプト的にも、戦略的にも、これだけユニークなサーバ製品は世界に類がありません。まさしく、オンリーワン。インテルの最新技術をいち早く取り込んでいただき、BladeSymphonyとともに、日本だけでなく、世界で勝負していきたいと思います。
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