朝になると東の空からのぼり、まぶしく輝く太陽。まっ赤になって西の地平線にしずむ夕陽。そして、ときどき話題になる神秘的な日食。「太陽ってなに?」と聞かれると、あまりに身近すぎて、答えに困ってしまうよね。そこで大切なのは、太陽の本当のすがたとしくみを知ることなんだ。
太陽は、自分で光る星としては地球に一番近い星だよ。でも、光と熱がとても強いので、肉眼はもちろん、天体望遠鏡でちょくせつ見ることができないんだ。観察用の下じきや特別な眼鏡をかけて光を弱めると、地球や月と同じように丸いかたちをしている太陽のすがたが見えてくるよ。
太陽はまぶしすぎるので、絶対にちょくせつ見てはいけません。とくに、双眼鏡や望遠鏡、虫眼鏡などは危険です。大切な目をいためないように注意しましょう。
太陽の直径は地球の約109倍。想像しただけで、太陽がどれだけ大きいか、よくわかるよね。炎のように見える「プロミネンス」だけで地球何個分もの大きさなんだ。太陽の熱や光のエネルギーは、太陽が自分でうみだしていて、あと50億年は輝き続けるだろう、といわれているよ。
太陽の光と熱は、地球に昼という時間を与えてくれるだけではなく、海や陸をあたため、地球に住むすべての生きものにとって、命をはぐくむためになくてはならない大切なものなんだ。また最近では太陽光パネルで電気もうみだしてくれるありがたい存在になっているよ。