森を守ることは、自然(しぜん)のままに残(のこ)すこと─自然保護(しぜんほご)と言えば、誰(だれ)もがそう考えるのではないでしょうか。しかし、里地里山の森の豊(ゆた)かさは、人が植樹(しょくじゅ)し、間伐(かんばつ)などの整備(せいび)を行い、木を利用(りよう)することで成(な)り立(た)っています。手入れの行(い)き届(とど)かない森は、荒(あ)れてしまうのです。元気な森をつくることで、土壌(どじょう)の保水力(ほすいりょく)が増(ま)し、洪水(こうずい)や渇水(かっすい)の防止(ぼうし)や土砂災害(どしゃさいがい)の防止(ぼうし)、さらにはCO2を吸収(きゅうしゅう)することで地球温暖化防止(ちきゅうおんだんかぼうし)にも大きく貢献(こうけん)します。