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Hitachi

2024年4月11日
株式会社日立製作所

[画像](左)高効率双方向マルチポートEV チャージャ(右)贈賞式の模様

株式会社日立製作所(以下、日立)と株式会社日立インダストリアルプロダクツ(以下、日立インダストリアルプロダクツ)は、株式会社日刊工業新聞社(以下、日刊工業新聞社)が主催する「第53回 日本産業技術大賞」において、「充電機会の増加に貢献する高効率双方向マルチポートEV チャージャ」で「審査委員会特別賞」を受賞し、2024年4月3日に経団連会館で開催された贈賞式にて表彰されました。

日本産業技術大賞について

「日本産業技術大賞」は、1972年に創設された表彰制度で、毎年、その年に実用化された革新的な大型産業設備・構造物や、先端技術の開発、実用化で顕著な成果をあげた企業・グループを表彰し、産業界や社会の発展に貢献した成果をたたえるとともに、技術開発を奨励することを目的としています。

高効率双方向マルチポートEV チャージャについて

開発の背景

カーボンニュートラル社会の実現に向けて、世界中で内燃機関車から電気自動車(EV)への転換が進んでいます。しかし、現状では高速道路のサービスエリア、パーキングエリアで充電渋滞が頻発するなど、充電インフラの増設が急務です。今後、大容量バッテリーを搭載したEVや大型商業EVの増加が見込まれる中、これらの急速充電ニーズに対応できる充電器が求められています。

受賞成果について

「高効率双方向マルチポートEV チャージャ」は、大容量かつマルチポート化により同時に充電できる台数を増加させることで、充電時間の短縮と充電渋滞の解消を実現、充放電制御技術により系統増強工事を必要としない系統混雑の緩和や、再生可能エネルギー電源接続量の増加、電圧制御の安定化が可能となります。加えて、独自開発の絶縁型DC/DC コンバータを搭載し、革新的なスイッチング制御技術により、幅広い出力への対応を実現しています。EVを蓄電池として活用できるV2X*1にも対応し、電力安定化にも貢献します。

今回の受賞は、カーボンニュートラル社会の実現に向けた重要な技術、製品の開発である点が評価されたものです。
日立ならびに日立インダストリアルプロダクツは、今後も技術開発と、本製品の提供を通じて、脱炭素社会の実現に向けた充電インフラの拡充、EVの普及に貢献していきます。

*1
V2X(Vehicle to Everything): EVからさまざまなモノへの電力供給。

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お問い合わせ先

株式会社日立製作所 研究開発グループ