-仮想体験デモ(2)-
更新日:2009年4月9日
2008年の2月頃から、USBメモリを介したウイルス(以降、USBメモリ型ウイルス)感染が報告されはじめ、2008年の年末からは、USBメモリなど複数の感染手段を持つConficker (Downadup)と呼ばれるウイルスによる感染被害が多数発生しました。
公開されている対策情報の中から、USBメモリ型ウイルスの感染がどのように起きるのかを調べてみると、複数の挙動が報告されています。
このように挙動が異なるのは、USBメモリ型ウイルスが、利用者がUSBメモリをパソコンに接続したときに参照する自動再生/自動実行の設定ファイル(autorun.inf)に工夫を凝らしていることと、Windows XP、Windows Vistaなどのオペレーティングシステム毎にUSBメモリ接続時の既定動作が異なることに起因するようです。
ただ、USBメモリ型ウイルスの感染活動を見たことのない方は、『自動的に起動、USBメモリをコンピュータに挿した瞬間に感染』は防げないと思うにしても、『「マイコンピュータ」からディスクドライブのアイコンをダブルクリック』という感染手段なんかに引っかかるわけがないと思っているかもしれません。
そこで、HIRT-PUB09003では、自動再生/自動実行の設定ファイル(autorun.inf)に工夫を凝らすと、用意された騙しの手段に引っかからない方が難しいことを紹介したいと思います。
仮想体験デモは、Flash ファイルのムービーをアニメーション GIF ファイルに変換したものを提供しています。デモを開始することにより、実際のウイルス感染活動が発生するわけではありませんので、USBメモリの自動再生/自動実行とウイルス感染の可能性について体験してみてください。
仮想体験デモは、次のようなシナリオで構成されています。 USBメモリをWindows XP SP2パソコンに接続した後、『自動再生ダイアログでの実行』『マイコンピュータ上でUSBメモリのドライブをダブルクリック』を行います。次に、USB メモリのドライブを右クリックした後、メニューから『自動再生』『開く』『エクスプローラ』を選択して、その動作を確認します。
USBメモリ型ウイルスに感染しないようにするために、次の3つの予防対策に心がけましょう。特に、USBメモリやCD-ROMを頻繁に使うパソコンには、多少の利便性は下がりますが、『KB950582:Windows で強制"無効"に自動実行レジストリキーを修正する方法』での対策実施をお奨めします。
前提条件
手順
前提条件
手順
図2:グループポリシーウインドウ
図 3:[自動再生機能をオフにする] 設定ウィンドウ
寺田、藤原/HIRT
グローバルサイン:
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