イメージマップ機能を使用している場合に,クロスサイトスクリプティング脆弱性が発生することがあります。(イメージマップ機能におけるクロスサイトスクリプティング脆弱性(CVE-2007-5000)が存在します。)
脆弱性の内容
イメージマップ機能を使用している場合,不正なスクリプトが含まれたリクエストを受信すると,Hitachi Web Serverが生成するWebページにその不正なスクリプトが追加され,それがクライアント上で実行されることがあります。
第三者からの攻撃により,上記の問題が発生する可能性があります。影響を受けるバージョンを下記に示しますので,[暫定回避策]による回避,または対策版の適用をお願いいたします。なお,イメージマップ機能を使用していない場合は,本脆弱性は発生しません。
対象製品
(凡例)
対象製品名 : 脆弱性が含まれる製品名
対象バージョン :
- プラットフォーム
- 脆弱性が含まれるバージョン
対象製品名 : Hitachi Web Server
対象バージョン :
- HP-UX(10.20以前)
- 01-00 - 01-02-/D(*1)
- HP-UX(11.00以降)
- 01-00 - 01-02-/D(*1), 02-00 - 02-04-/B, 03-00 - 03-00-01
- HP-UX(IPF)
- 02-02 - 02-04-/B, 03-00 - 03-00-01
- Windows
- 02-00 - 02-04-/D, 03-00 - 03-00-03, 03-10 - 03-10-01
- Windows(IPF)
- 02-03 - 02-04-/A(*2)
- Solaris
- 01-00 - 01-02-/D(*1), 02-00 - 02-04-/B, 03-00 - 03-00-01
- Linux
- 01-01 - 01-01-/D(*1), 02-00 - 02-00-/A(*1), 02-02 - 02-06-/A, 03-00 - 03-00-01, 03-10
- Linux(IPF)
- 02-02 - 02-04-/C, 03-00 - 03-00-01, 03-10
- TurboLinux Server 6 for MP Series
- 01-01(*2)
- TurboLinux 7 Server for AP8000
- 02-00(*2)
- AIX
- 01-02 - 01-02-/E(*1), 02-00 - 02-04-/B, 03-00 - 03-00-01, 03-10
- *1
- 本バージョンをお使いの方は,後継製品へのバージョンアップをお願いいたします。
- *2
- 本バージョンをお使いの方は,サポートサービス窓口へご相談願います。
また本問題は,Hitachi Web Serverがバンドルされる下記のCosminexus製品にも該当します。Cosminexus製品に含まれるHitachi Web Serverのバージョン,及びCosminexus製品の対策バージョンについては,サポートサービス窓口へご相談願います。
■Cosminexus V7
対象製品名 : uCosminexus Application Server Enterprise
対象製品名 : uCosminexus Application Server Standard
対象バージョン :
- HP-UX
- 07-10 - 07-10-01
- HP-UX(IPF)
- 07-00, 07-10 - 07-10-03
- Windows
- 07-00 - 07-00-03, 07-10 - 07-10-01, 07-20 - 07-20-03, 07-50 - 07-50-03, 07-60 - 07-60-02
- Solaris
- 07-00 - 07-00-01, 07-10
- Linux
- 07-00 - 07-00-02, 07-10 - 07-10-01, 07-50 - 07-50-01, 07-60 - 07-60-01
- Linux(IPF)
- 07-10 - 07-10-01, 07-60 - 07-60-01
- AIX
- 07-00 - 07-00-01, 07-10 - 07-10-01, 07-50 - 07-50-02, 07-60 - 07-60-01
対象製品名 : uCosminexus Service Platform
対象バージョン :
- Windows
- 07-00 - 07-00-03, 07-10 - 07-10-01, 07-20 - 07-20-03, 07-50 - 07-50-03, 07-60 - 07-60-02
- Linux
- 07-00 - 07-00-02, 07-10 - 07-10-01, 07-50 - 07-50-01, 07-60
- AIX
- 07-10 - 07-10-01, 07-50 - 07-50-02, 07-60
対象製品名 : uCosminexus Developer Professional
対象製品名 : uCosminexus Developer Standard
対象バージョン :
- Windows
- 07-00 - 07-00-03, 07-10 - 07-10-01, 07-20 - 07-20-03, 07-50 - 07-50-03, 07-60 - 07-60-02
対象製品名 : uCosminexus Developer Light
対象バージョン :
- Windows
- 07-60 - 07-60-02
対象製品名 : uCosminexus Service Architect
対象バージョン :
- Windows
- 07-00 - 07-00-03, 07-10 - 07-10-01, 07-20 - 07-20-02, 07-50 - 07-50-03, 07-60 - 07-60-02
■Cosminexus V6.7
対象製品名 : uCosminexus Application Server Enterprise
対象バージョン :
- HP-UX
- 06-70 - 06-70-/D
- HP-UX(IPF)
- 06-70 - 06-70-/K
- Windows
- 06-70 - 06-70-/D, 06-71 - 06-71-/D
- Windows(IPF)
- 06-70 - 06-70-/A
- Solaris
- 06-70 - 06-70-/D
- Linux
- 06-70 - 06-70-/E, 06-71 - 06-71-/F
- Linux(IPF)
- 06-70 - 06-70-/F
- AIX
- 06-70 - 06-70-/I
対象製品名 : uCosminexus Application Server Standard
対象バージョン :
- HP-UX
- 06-70 - 06-70-/D, 06-72 - 06-72-/B
- HP-UX(IPF)
- 06-70 - 06-70-/K
- Windows
- 06-70 - 06-70-/D, 06-71 - 06-71-/D
- Windows(IPF)
- 06-70 - 06-70-/A
- Solaris
- 06-70 - 06-70-/D
- Linux
- 06-70 - 06-70-/E, 06-71 - 06-71-/F
- Linux(IPF)
- 06-70 - 06-70-/F
- AIX
- 06-70 - 06-70-/I
対象製品名 : uCosminexus Developer Professional
対象製品名 : uCosminexus Developer Standard
対象製品名 : uCosminexus Developer Light
対象バージョン :
- Windows
- 06-70 - 06-70-/D, 06-71 - 06-71-/D
■Cosminexus V6
対象製品名 : Cosminexus Application Server Enterprise Version 6
対象製品名 : Cosminexus Application Server Standard Version 6
対象バージョン :
- HP-UX
- 06-00 - 06-00-/E, 06-50 - 06-50-/F
- HP-UX(IPF)
- 06-00 - 06-00-/E, 06-50 - 06-50-/E
- Windows
- 06-00 - 06-00-/I, 06-02 - 06-02-/G, 06-50 - 06-50-/F, 06-51 - 06-51-/K
- Windows(IPF)
- 06-00, 06-51
- Solaris
- 06-00 - 06-00-/A, 06-50 - 06-50-/C
- Linux
- 06-00 - 06-00-/D, 06-02 - 06-02-/F, 06-50 - 06-50-/C, 06-51 - 06-51-/E
- Linux(IPF)
- 06-00 - 06-00-/B, 06-02 - 06-02-/D, 06-50 - 06-50-/B, 06-51 - 06-51-/B
- AIX
- 06-00 - 06-00-/I, 06-50 - 06-50-/H
対象製品名 : Cosminexus Developer Professional Version 6
対象製品名 : Cosminexus Developer Standard Version 6
対象製品名 : Cosminexus Developer Light Version 6
対象バージョン :
- Windows
- 06-00 - 06-00-/I, 06-02 - 06-02-/G, 06-50 - 06-50-/F, 06-51 - 06-51-/K
■Cosminexus V5以前
対象製品名 : Cosminexus Application Server Version 5
対象バージョン :
- HP-UX
- 05-00 - 05-00-/C, 05-02 - 05-02-/E, 05-05 - 05-05-/H
- Windows
- 05-01 - 05-01-/L, 05-05 - 05-05-/P
- Linux
- 05-05 - 05-05-/I
- AIX
- 05-00 - 05-00-/S, 05-05 - 05-05-/N
対象製品名 : Cosminexus Developer Version 5
対象バージョン :
- Windows
- 05-01 - 05-01-/L, 05-05 - 05-05-/P
対象製品名 : Cosminexus Server - Standard Edition Version 4
対象バージョン :
- HP-UX
- 04-01
- Solaris
- 04-01
- AIX
- 04-01
対象製品名 : Cosminexus Server - Web Edition Version 4
対象バージョン :
- HP-UX
- 04-01
- Solaris
- 04-01
対象製品名 : Cosminexus Server - Enterprise Edition
対象製品名 : Cosminexus Server - Standard Edition
対象製品名 : Cosminexus Server - Web Edition
対象バージョン :
- HP-UX
- 03-00 - 03-05
- Solaris
- 03-00 - 03-05
対策版の提供
(凡例)
対象製品名 : 脆弱性の対策済み製品名
対策バージョン :
- プラットフォーム
- 脆弱性の対策バージョン 対策版提供日
対象製品名 : Hitachi Web Server
対策バージョン :
- HP-UX(11.00以降)
- 02-04-/F 2009.01.05
- 03-00-07 2012.05.07
- HP-UX(IPF)
- 02-04-/E 2008.04.28
- 03-00-04 2008.11.18
- Windows
- 02-01-/B 2011.08.17
- 02-04-/F 2009.01.28
- 03-00-05 2010.06.18
- 03-10-03 2009.03.12
- Solaris
- 02-04-/F 2009.05.07
- 03-00-07 2011.12.05
- Linux
- 02-06-/F 2009.01.30
- 03-00-06 2011.03.09
- 03-10-04 2009.09.14
- Linux(IPF)
- 02-04-/F 2009.04.10
- 03-00-06 2011.04.15
- 03-10-09 2011.04.22
- AIX
- 02-04-/E 2008.06.03
- 03-00-05 2010.06.29
- 03-10-09 2011.02.23
セキュリティ対策版は改良版にて提供いたします。
「改良版の提供について」のWebページをご参照いただき,手順に従ってご入手ください。
(改良版の入手にはサポートサービスの契約が必要です)
暫定回避策
この脆弱性に対して下記の暫定回避策があります。対策版を適用するまでの間,以下のいずれかの暫定回避策を実施していただくようお願いいたします。
- イメージマップ機能を使用しない。
- 1.ができない場合,ImapMenuディレクティブに "none" を指定してメニュー表示を使用しない。
- 1.2.いずれもできない場合,以下の設定例(*3)のように,<FilesMatch>ディレクティブ(*4),AddDefaultCharsetディレクティブ(*5)およびRedirectMatchディレクティブを指定する。
(設定例)
UNIX版 :
AddHandler imap-file .map
<FilesMatch .*\.map$>
AddDefaultCharset Shift_JIS
RedirectMatch 403 .*\.map/.*
</FilesMatch>
Windows版 :
AddHandler imap-file .map
<FilesMatch .*\.map$>
AddDefaultCharset Shift_JIS
RedirectMatch 403 .*\.[mM][aA][pP]/.*
</FilesMatch>
- *3
- マップファイルのURL内に「.マップファイルの拡張子/」が含まれる場合に,403 Forbiddenを返すようになります。
- *4
- <FilesMatch>ディレクティブの正規表現は実際にマップファイルに使用する拡張子にあわせて指定してください。
- *5
- AddDefaultCharsetディレクティブには実際にマップファイルに使用している文字セットを指定してください。
更新履歴
- 2014.05.14
- CVE番号に関する情報を追加しました。
- 2012.05.14
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2011.12.28
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2011.10.19
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2011.04.26
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2011.03.23
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2011.02.28
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2010.07.12
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2009.06.04
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2008.07.04
- 対象バージョン,対策バージョンを更新しました。
- 2008.02.27
- 対象バージョン,対策バージョン,暫定回避策を更新しました。
- 2007.12.13
- このセキュリティ情報ページを新規作成および発信しました。
- 弊社では,セキュリティ対応に関して正確な情報を提供するよう努力しておりますが,セキュリティ問題に関する情報は変化しており,当ホームページで記載している内容を予告なく変更することがありますので,あらかじめご了承ください。情報ご参照の際には,常に最新の情報をご確認いただくようお願いします。
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