JP1/HiCommand Suite共通コンポーネントのWebサーバに,クロスサイトスクリプティングの脆弱性が確認されました。
脆弱性の内容
JP1/HiCommand Suite共通コンポーネントのWebサーバに,HTTPプロトコルのExpectヘッダにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性が確認されました。この脆弱性によって,悪意のある第三者からの攻撃により,不正なスクリプトを含むExpectヘッダをWebサーバが受信した時,そのスクリプトがクライアントのブラウザ上で実行される可能性があります。
影響を受けるバージョンを下記に示しますので,[回避策]による回避,または対策版の適用をお願いいたします。
対象製品
(凡例)
対象製品名 : 脆弱性が含まれる製品名
対象バージョン :
- プラットフォーム
- 脆弱性が含まれるバージョン
対策版の適用が必要な製品
下記の製品に対しては,対策版へのバージョンアップをお願いいたします。
対象製品名 : JP1/HiCommand Device Manager
対象バージョン :
- Windows
- 02-30 - 04-30-04
- Solaris
- 02-30 - 04-30-04
対象製品名 : JP1/HiCommand Tiered Storage Manager
対象バージョン :
- Windows
- 4.0.0 - 4.3.0-02
- Solaris
- 4.3.0 - 4.3.0-02
対象製品名 : JP1/HiCommand Replication Monitor
対象バージョン :
- Windows
- 04-00 - 04-20-04
- Solaris
- 04-00 - 04-20-04
回避策または対策版の適用が必要な製品
下記の製品に対しては,[回避策]による回避,または対策版へのリビジョンアップまたはバージョンアップをお願いいたします。
対象製品名 : JP1/HiCommand Device Manager
対象バージョン :
- Windows
- 05-00 - 05-10-05, 05-50 - 05-50-02
- Solaris
- 05-00 - 05-10-05, 05-50 - 05-50-02
- Linux
- 05-10 - 05-10-05, 05-50 - 05-50-02
対象製品名 : JP1/HiCommand Tiered Storage Manager
対象バージョン :
- Windows
- 5.0.0 - 5.0.0-04, 5.5.0 - 5.5.0-02
- Solaris
- 5.0.0 - 5.0.0-04, 5.5.0 - 5.5.0-02
対象製品名 : JP1/HiCommand Replication Monitor
対象バージョン :
- Windows
- 05-00 - 05-00-05, 05-50 - 05-50-03
- Solaris
- 05-00 - 05-00-05, 05-50 - 05-50-03
対象製品名 : JP1/HiCommand GlobalLink Availability Manager
対象バージョン :
- Windows
- 05-00 - 05-00-02
対策版の提供
(凡例)
対象製品名 : 脆弱性の対策済み製品名
対策バージョン :
- プラットフォーム
- 脆弱性の対策バージョン 対策版提供日
対象製品名 : JP1/HiCommand Device Manager
対策バージョン :
- Windows
- 05-10-07 2007.03.15
- 05-50-03 2007.02.28
- Solaris
- 05-10-07 2007.03.15
- 05-50-03 2007.02.28
- Linux
- 05-10-07 2007.03.15
- 05-50-03 2007.02.28
対象製品名 : JP1/HiCommand Tiered Storage Manager
対策バージョン :
- Windows
- 5.7.0(*1)(*3) 2007.05.28
- Solaris
- 5.7.0(*1)(*3) 2007.05.28
対象製品名 : JP1/HiCommand Replication Monitor
対策バージョン :
- Windows
- 5.6.0(*2)(*3) 2007.01.16
- Solaris
- 5.6.0(*2)(*3) 2007.01.16
対象製品名 : JP1/HiCommand GlobalLink Availability Manager
対策バージョン :
- Windows
- 05-60 2006.12.15
セキュリティ対策版は改良版にて提供いたします。
「改良版の提供について」のWebページをご参照いただき,手順に従ってご入手ください。
(改良版の入手にはサポートサービスの契約が必要です)
- *1
- JP1/HiCommand Tiered Storage Managerの対策版を適用する代わりに,前提製品であるJP1/HiCommand Device Managerの対策版を適用することによっても対策可能です。その場合は,JP1/HiCommand Tiered Storage Managerの対象バージョンが4.0.0~5.0.0-04の場合はJP1/HiCommand Device Managerの05-10-07以降を,JP1/HiCommand Tiered Storage Managerの対象バージョンが5.5.0~5.5.0-02の場合はJP1/HiCommand Device Managerの05-50-03以降を適用してください。
- *2
- JP1/HiCommand Replication Monitorの対策版を適用する代わりに,前提製品であるJP1/HiCommand Device Managerの対策版を適用することによっても対策可能です。その場合は,JP1/HiCommand Replication Monitorの全ての対象バージョンに対し,JP1/HiCommand Device Manager05-10-07以降を適用してください。
- *3
- 対策版の適用に伴い,上記の製品を前提とする製品がある場合には前提製品のバージョンアップもしくはリビジョンアップが必要となる場合があります。詳細は,各製品のソフトウェア添付資料やReadme等のドキュメントにてご確認ください。
回避策
この脆弱性に対して下記の回避策があります。対策版が提供されるまでの間,以下の回避策を実施していただくようお願いいたします。
回避策はJP1/HiCommand Suite共通コンポーネントのコンフィグレーションファイルhttpsd.confの内容を編集することにより実施します(*4)。ただし,下記の回避策の設定が既に実施されている場合は,新たに実施する必要はありません。
- UseCanonicalName指定の次の行に,エラーコンテンツを制御する次の設定をします。
ErrorDocument 417 "Expectation Failed
なお,行末に「"」(ダブルクォーテーション)は記述しないでください。
コンフィグレーションファイルhttpsd.confは下記のディレクトリに存在します。
- Windowsの場合
- "JP1/HiCommand Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ"\httpsd\conf\httpsd.conf
- SolarisまたはLinuxの場合
- /opt/HiCommand/Base/httpsd/conf/httpsd.conf
- *4
- httpsd.confを編集するときは,HiCommand Suite共通コンポーネントのサービスを停止し,編集後に再起動する必要があります。 本サービスの停止起動は,各製品のマニュアルを参照願います。
更新履歴
- 2007.06.15
- このセキュリティ情報ページを新規作成および発信しました。
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