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オートメーション

2025年1月22日公開
自動化した定期実行業務でエラーが発生した場合に、エラー発生箇所をすばやく特定して適切に対処できないと、業務が滞り、関連する業務に影響が及んで大きな問題に発展してしまうことがあります。
ここでは、統合システム運用管理 JP1を活用して、定期的に実行している業務にエラーが発生した場合に状況の詳細をすばやく把握し、適切に対処する方法をご紹介します。
【使用するツール】
JP1/Automatic Job Management System 3 または ジョブ管理 JP1 Cloud Service/Job Management
![[ダッシュボード]画面の状態別件数で、異常終了が1件発生していることがわかります。業務別の状況を確認すると、「売上データ解析」の業務が異常終了したことがわかります。](../img/automation/0005/auto0501.png)
[ダッシュボード]画面では、監視対象として設定した業務の進捗度、正常終了や異常終了、遅延など状態別の実行件数が表示されるので、全体の状況をひと目で把握できます。さらに、業務ごとの開始遅延や終了遅延など、個々の業務の実行状況も確認できます。
![[ダッシュボード]画面で異常終了した「売上データ解析」を選択して、[モニタ]ボタンをクリックします。](../img/automation/0005/auto0502.png)
![[モニタ]画面を開くと、「売上データ解析」の業務フローのどこで問題が発生したのかを確認できます。[モニタ]画面で赤くなっている「分析処理@」で問題が発生し、エラー発生時の処理が実行されたことがわかります。](../img/automation/0005/auto0503.png)
「分析処理@」の問題が解決したあと、異常終了した「分析処理@」から処理を再実行できます。
![[モニタ]画面で異常終了した「分析処理@」を選択して[再実行]ボタンをクリックすると、[再実行]ダイアログボックスが表示されます。[再実行]ダイアログボックスで「このユニットから」を選択して[OK]ボタンをクリックすると、「分析処理@」の処理から再実行できます。](../img/automation/0005/auto0504.png)
このように、状況の詳細を確認した画面と同じ画面で、異常終了した「分析処理@」から処理を再実行する操作を行うことができます。
異常終了した処理の問題が解決したあと、異常終了した処理から再実行したり、業務フローの途中(任意の場所)から再実行したりすることもできます。
定期実行業務の自動実行でエラーが発生した場合に、エラー発生箇所をすばやく特定して適切な対処ができることは、安定した業務運用にかかせません。状況確認と対処の操作を1つの画面でできるのはよいですよね。
最後までお読みいただきありがとうございました。