2024年に30周年を迎えた、統合システム運用管理 JP1。
今回は特別企画として、長きにわたり基幹システムの高度安定稼働を堅持し、さらなるレジリエンス向上をめざして
運用モダナイズに挑み続けているJPX総研と日立製作所(以下、日立)の対談をお送りします。
安定稼働の堅持が求められる日本取引所グループ(以下、JPX)のミッションクリティカルなシステムは、
どのように運用を変革してきたのか。そしてそれをJP1は、どのように支えてきたのか。
JPX総研と日立が、めざすシステム運用の未来について、率直に語り合いました。
まずはひとつの部署で運用を担うということで始めてみると、運用担当は各システムの開発担当から、こんなことやってくれ、あんなことやってくれとそれぞれバラバラなことを求められる状態からのスタートでした。現在ほど自動化は進んでいなかったので、複雑なシステムだと、毎週作業のために電話帳くらいの厚さのコマンド手打ちの手順書を作っていました。最初から手順をトレースしてレビューして、事前に手順の確認をしてタイムチャートを作り、それを開発側がチェックして・・・。この手順がちょっと違うんじゃないかとか、この作業は以前問題があったけど、きちんと改善して臨んでいるのかといった指摘も入ります。そういうのが大きなもので2〜3、細かいものも含めると10近くが常に動いている感じでした。
*1 JP1/AJS:ジョブ管理 JP1/Automatic Job Management System 3
*2 JP1/IM:統合管理JP1/Integrated Management 、JP1/Integrated Management 2
JPX総研は、株式会社日本取引所グループの、取引所・自主規制法人・清算機関に並ぶ新たな子会社として創設され、2022年4月1日付で事業を開始しました。JPX総研は、金融商品市場全体の機能強化および効率化に繋がるマーケット・サービスの創造を追求することを目的としています。JPX総研では、従来の伝統的な「取引所」の枠組みにとらわれず、新たな企業文化の醸成を図りながら、M&Aや高度人材活用なども通じた柔軟性・機動性に長けた事業展開をめざし、データやテクノロジーを活用したデジタル事業やネットワーク事業の強化を進め、事業の多角化やサービスの高度化を推進します。
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