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事例紹介

Casestudy
 


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全日空商事株式会社
 
HiRDB,HITSENSER3の採用で,手軽に情報分析が可能に。 旅行業の生命線である企画力の向上に成功
 
データウェアハウスはもはや,特定の社員のためのソリューションではない。全日空商事株式会社(以下全日空商事)では,260名の社員が,日々の情報をOLAP分析して,予実績管理,機敏な営業対策,企画実施後の評価,次の商品戦略などに利用している。この手軽で多彩な利用を実現したのが,日立のデータウェアハウスソリューション。多次元データ分析システムHITSENSER3,パラレル対応のスケーラブルデータベースHiRDB,データマート運用支援システムHITSENSER Data Mart Server,データアクセスミドルウェアDBPARTNER2を組み合わせて,誰でもデータ活用ができる環境づくりに成功した。
 

本社から支店まで,手軽な情報活用が明日の企画につながる

 

全日本空輸株式会社(以下全日空)の航空機運行業務に関連して発生する物品調達を主な目的として設立されたエアライン系の商社・全日空商事。グループの中核企業として着実に実績を積み重ね,現在では,航空機業務を側面からサポートする旅行事業/直販/店舗営業などにも独自性豊かな事業展開をしている。ことに「全日空スカイホリデー」をはじめとする旅行の企画/販売は,売上の3分の1を占める重要な事業だ。

しかし,旅行業界を取り巻く環境も急変している。規制緩和で競合が増える一方で,東京中心ではなく,各地方の地元ニーズにより密着したツアー企画が求められるようになった。

「ツアーの細分化によって,事務作業は増えるばかり。もっと業務を効率化して,ツアー実施後の情報を分析したり,評価する時間を多く取らなければ,企画力が勝負の旅行業界で勝ち残っていけないと危機感を持ちました」と,全日空商事 旅行営業部 情報システム課長 溝邊 史郎氏は言う。

本社のみならず,地方の支店でも,自由に情報を利用できる環境を作らなければいけない。1998年に構想づくりが始まった「旅行営業システム」は,1999年4月から稼働した。

溝邊 史郎 氏の写真
 
旅行営業部
情報システム課長
溝邊 史郎 氏
 
 

使いやすさで選んだ「HITSENSER3」

 

旅行営業システムは,商品企画,精算,情報分析の3つのサブシステムで構成される。なかでも情報分析の部分は,企画から,実施後の評価まで,幅広く使われるシステムである。分析に利用する情報は大きく分けて2種類ある。

まず,全日空の予約システム「able」から得られる情報。旅行代理店などに設置された「able」端末から入力された旅行予約情報,搭乗情報などが,「able」のメインフレームから毎日,全日空商事のメインフレームを通して送信されている。

もうひとつは,全日空商事が新しく構築した旅行営業システムの商品企画サブシステムや精算サブシステムから送られてくる情報だ。

これらの情報を統合すれば,企画情報から,予約状況,さらには実績まで,ツアー商品のライフサイクル全体を把握できる。

システム構築にあたっては,「使いやすさ」を最も重視した。

「データが細かすぎて,専門的な加工をしなければ結論が得られないというものでは困ります。定型的な集計は用意された帳票で簡単にできて,切り口を変えようと思えば,誰でもすぐに操作がわかる。そういうユーザーフレンドリーな多次元分析ツールを求めました」と,全日空商事 旅行営業部 情報システム課 調査役 園山 幸治氏は言う。

コンピュータにくわしい社員にしか扱えないOLAPツールでは,導入効果は得られない。OLAPどころか,PCに不慣れな社員/役員でも,簡単に多次元分析のできるツールはないか。そこで選択したのが,日立が提供する多次元データ分析システム「HITSENSER3」だった。

園山 幸治 氏の写真
 
旅行営業部
情報システム課
調査役
園山 幸治 氏
 
 

1日20万件以上のデータは「HiRDB」が高速処理

 

HITSENSER3を選択した理由はもうひとつある。日立のデータウェアハウスソリューションによって,他社製メインフレーム上で動く基幹システムをはじめとする他システムとのデータ連携から,データマートの生成,帳票設計,専用線を使った支店からのアクセスまで,複雑なシステム構築全体をトータルに支援してもらえることだ。

日立では,パラレル対応のスケーラブルデータベース「HiRDB」でデータウェアハウスを構築し,HITSENSER3でエンドユーザーが利用するという基本ラインに加えて,データマート運用支援システム「HITSENSER Data Mart Server」とデータアクセスミドルウェア「DBPARTNER2」を使って,システムを構築した。

データウェアハウスに蓄積される情報は,ツアー商品の予約/実績/解約情報,ホテル/レンタカー/オプションなどの予約/実績/解約情報,さらに,航空機運行関連の情報など多岐にわたり,代理店からの予約情報だけでも毎日20万件がくる。

ツアーコースの情報は4年分蓄積する予定なので,最終的には200Gバイト以上の規模に達すると予想している。

この膨大なデータベースも,HiRDBと日立のアドバンストサーバ「HA8000/260」の組み合わせなら,ハイパフォーマンスで処理できる。またHiRDBは,シェアードナッシングを特長としているため,これからのデータ拡張も安心して対応できる。

さらに,HITSENSER Data Mart Serverのビジュアルな定義画面を使って,手軽に目的別データベースを用意し,HITSENSER3でのOLAP利用をより快適にする環境も整えた。

また,メインフレーム上のデータは,コード情報になっており,そのままでは一般の利用者に理解しにくい。そこで,HA8000/260上にマスターデータも搭載して,実績情報にコース名を付与するなどの処理を行っている。

「マスターデータのメンテナンスには,『DBPARTNER2』を利用しています。操作がとてもわかりやすいので,コース名などを簡単に変更できると,支店からも好評です」と溝邊氏は語る。

 

管理職は定型帳票を利用。さらに切り口を組み合わせて多くの発見が可能

 

全日空商事では,約130台のクライアントPCを使って,その2倍に相当する約260名の社員がさまざまな業務に,OLAP分析を活かしている。

「本社の部長は,自分でHITSENSER3を操作して,支店別/月別の予実績管理などをしています。HITSENSER3で用意しておいた定型帳票を選ぶだけですから,操作練習などはほとんど必要ありませんでした」と園山氏は言う。

レポート作成業務も格段に効率化した。

「HITSENSER3には,月別/支店別/発着地別など,30〜40の切り口を用意していますが,東京支店では,そのほとんどすべてを使って毎日レポートを作り,支店の社員全員に配っています」と,全日空商事 東京旅行支店 スカイホリデー部 商品計画課 上野 裕美氏。

これまでは,紙の帳票のデータをPCに入力し直して,100ページ以上にものぼるレポートを作るのに2〜3日もかかっていた。

「今では1〜2時間でできますので,速報を毎日配布することができます」と上野氏はにっこりする。

また,毎日更新される新しい情報を使って分析ができるため,コース企画の発売日に出足をチェックして,次の日には対策を講じるなど,機敏な動きができるようになった。

「自分が企画したツアーについて,実施後の評価もできます。企画,実施から評価に至るライフサイクルを確実に管理できる環境が整ったのです」と溝邊氏は言う。

統計的な分析による発見も多い。

「たとえば,これまではゴルフツアーでは3日間コースが一番人気があると感覚的に思っていました。ところが,新しいシステムで分析してみたら,一番売れ筋だったのは2日間で2プレイできるコースでした」と上野氏。

「従来はトレンドを見つけようとしても,データを集めてきて分析を行うという物理的な時間がなかなかとれませんでした。しかしHITSENSER3なら,10回でも20回でも思いついた分析を繰り返して,より精度の高いトレンド把握につなげることができるのです」と,溝邊氏は補足する。

経験やカンを超える「発見」は,新しい商品企画へとつながっていく。全日空商事は,日立のデータウェアハウスソリューションを採用したことによって,業務効率向上だけでなく,「明日の企画力」を手に入れたのである。

上野 裕美 氏の写真
 
東京旅行支店
スカイホリデー部
商品計画課
上野 裕美 氏
 
 
全日空商事旅行営業システム構成の説明図
 
 

USER PROFILE 

全日空商事株式会社
本社 東京都港区港南2丁目15番2号 品川インターシティB棟
設立 1970年10月15日
資本金 3億6,000万円
年商 1,511億190万円(1998年度)
従業員数 645名(1999年3月31日現在)
事業内容 航空機および関連器具部品の輸出入/販売,空港内の売店での店舗営業,旅行業を事業の3つの柱として,建装事業,食材の輸出入,紙パルプの輸入販売,直販事業などを幅広く展開。エアライン系商社として,独自性と創造性を発揮している。「全日空スカイホリデー」で知られる旅行業では,集客力を活かした高度なサービスとパイオニア精神が特長。今では定番商品になっている北海道のスキーツアーも,全日空商事が日本で初めてスタートさせた。

 
この記事は、「日経コンピュータ」1999年12月20日号、「日経情報ストラテジー」2000年2月号に掲載されたものです。
 

HITSENSER3,HITSENSER Data Mart ServerHiRDBDBPARTNER2の詳細については,ホームページをご覧ください。
 
* 会社名,製品名は,各社の商標もしくは登録商標です。
 
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