アナウンス原稿も検索対象になるため、実質的にはフルテキストサーチになる。このため、SQLの通常のLIKEを使うと、検索結果が返ってくるまでにかなりの時間がかかってしまうことになる。これに対し、HiRDBのプラグインモジュールのひとつである日本語全文検索プラグイン(HiRDB Text Search Plug-in)を導入することで劇的な高速化を実現している。
こうした高い検索性能を実現しているのがHiRDB を中心にオプション群として用意されているHiRDB Universal Server なのである。HiRDB Universal Server は文書をはじめ、映像、画像、地図情報、空間情報といったデジタルコンテンツを効率的に管理・活用するための一連のプラグインを提供するものだ。
画面2 7つのフィールドをサポートする検索画面
動画の取り込みは運用上困難
HiRDB Universal Server には、テキストサーチのほかに、静止画や動画に対する柔軟な検索・管理機能などもあるが、読売テレビのライブラリシステムでは、番組に関連する新聞の切り抜き、スポーツの試合の手書きスコアなどをスキャンした画像もサポートされている(画面3)。これらの静止画をHiRDB 自体のデータとして取り込むことも可能なのだが、Windows(R)2000のファイルサーバ機能を使って、別マシン(HA8000/170 )を専用の画像サーバにして、HiRDBには画像のファイル名とパスや登録者、画像コメントなどの文字情報だけが登録されている。画像データをHiRDB で管理するとディスク容量が膨大になってしまうことから、画像サーバとHiRDBを分離した構成になっている。