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事例紹介

Casestudy
 


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株式会社トクヤマ
 
営業,工場,物流,販売会社の業務システムをシームレスに結合。 OpenTP1,XMAP3を組み合わせてクライアントに アプリケーションをおかず,JP1で運用管理の負荷も低減。
 
サプライチェーンマネジメントなど,製販一体となった情報の一元管理が注目されている。株式会社トクヤマ(以下トクヤマ)のフィルム事業部では,営業,工場,物流,販売会社の業務システムをシームレスに結合した生産販売管理システムを開発した。日立のTPモニターOpenTP1と画面・帳票サポートツールXMAP3の組み合わせによって,クライアントにアプリケーションを置くことなく,運用管理の負荷も軽減。使いやすく管理しやすいシステムは,業務効率向上やすばやい納期回答などに早くも成果があがっている。
 

新工場,販売会社を含めたトータル管理を目指す

 

製造/物流,さらに販売会社までを一体化したシステムは,一朝一夕では実現できない。トクヤマは,納期短縮に向けて,長年の努力を積み重ねてきた。

同社は,無機化学/有機化学工業の総合化学メーカーだ。塩,石灰石,石油などの原料を組み合わせて,苛性ソーダをはじめとする化学品,セメント,樹脂,エレクトロニクスなど,多種多様な工業原料および製品を生み出している。

自社で製造したポリプロピレン樹脂から,食品・繊維包装などに使われるフイルムを製造,販売しているのが,フィルム事業部だ。フィルム事業部の製造本拠は山口県・徳山製造所にあるが,競争の激しい関東地区の需要にすばやく対応するため,1997年5月,茨城県・牛掘に関東工場を新設した。

「これまで,徳山製造所,支店,販売会社などの既存システムは各々に独自機能を持ち動いていたため,二重入力などの業務効率の低下も見られるようになってきました。そこで,関東工場の立ち上げを好機として,受注,製造から物流に至るシステムをシームレスに結合しようと川崎祐三 副事業部長の発案でスタートしたのです」と,トクヤマ フィルム製造部 技術課長 西村敏彦氏は語る。

西村 敏彦 氏の写真
 
フィルム製造部
技術課長
西村 敏彦 氏
 

クライアントにアプリケーションを置きたくない

 

新システムを開発するにあたって,大きな課題となったのが,使いやすく,しかも管理しやすいシステムを作るということだ。

トクヤマでは,十数年前からクライアント/サーバー・システムを導入し,ホストシステムとの連携を図ってきた。しかし,これらの経験で学んだのは,クライアントにアプリケーションを置くと,運用・保守にコストがかかるということだ。

「アプリケーションやデータの配布,バージョン管理などに手間がかかるほか,障害の切り分けや回復作業も煩雑になります」とトクヤマ フィルム製造部 技術課 森野光博氏は説明する。

新システムでは,操作性の良いGUI画面を使いたい。しかし,クライアントにアプリケーションを置きたくない。

メーカーにはこだわらず,複数のベンダーに提案を求めたが,要望を完全に満たすソリューションはなかなかみつからなかった。

「クライアントにインストールするのはエミュレータだけ。しかも,WANを介して安定したレスポンスが得られ,TCP/IPをはじめとする国際標準で一貫したシステムとできる。こんなわがままに応えられたのは,日立のTPモニタOpenTP1と,画面・帳票サポートツールXMAP3の組み合わせだけだったのです」と,トクヤマ フィルム製造部 技術課 主任 木嶋敏治氏は決定の意思を語った。

木嶋 敏治 氏の写真
 
フィルム製造部
技術課主任
木嶋 敏治 氏
 
森野 光博 氏の写真
 
フィルム製造部
技術課
森野 光博 氏
 

COBOLとCASEツールで開発生産性アップ

 

フィルム事業部の生産販売管理システムの開発は,1996年にプロジェクトがスタートした。

開発環境は,人材確保が容易であることなどから,COBOLを選択。ホスト,ワークステーション,PCのいずれの環境でも実績のある日立のCOBOL85を採用した。また,アプリケーションの開発効率を上げるためには,日立のCASEツールSEWB3を導入。プログラミングパターンやデータ項目辞書機能を最大限に利用して,4GL並みの開発効率を達成した。

GUIを駆使した画面設計に活躍したのはXMAP3だ。

画面スクロールを利用することによって,大量データを簡易な操作で表示できるようになっただけでなく,サーバー/クライアント間のデータ送受信回数も削減できた。

「XMAP3の最大のメリットは,LAN/WANに関わらず,レスポンスが安定していることです。画面はサーバーで生成してクライアントに送るわけですが,対話画面のレスポンスは非常に速く,クライアント側にアプリケーションを置いていないということを感じさせません」(木嶋氏)。

 

n倍効果で全社システムをシームレスに開発

 

1997年5月,関東工場がオープンし,生産販売管理システムも稼働を開始した。さらに,関東工場のシステムを手直ししながら全社システムを開発し,1998年8月には徳山製造所も完全に移行が終わる。

「当社ではn倍効果と呼んでいますが,いったん作った開発リソースを活かして,全社システムをシームレスに開発できました」と西村課長は強調する。

関東工場は新設,徳山製造所はリプレース,さらに販売会社のシステムまでトータルに作って,しかも品質の高いシステムに作り上げることができたのである。

トクヤマでは,中国・天津にもフィルム工場を新設,近々稼働予定である。この中国新工場のシステムでもn倍効果が発揮できると期待されている。

 

分散配置したサーバーをすべてリモート管理

 

新システムでは,営業,生産,物流,販売会社のデータが完全に連携している。たとえば,各支店/販売会社の営業担当者が入力した販売予定データを使って,徳山製造所および関東工場で生産計画が作られる。営業担当者はいつでも,自分達が依頼した製品の生産進行状況を確認でき,顧客へ知らせることができる。また,ホストとのデータ連携も果たしており,フィルム製造部の生産実績は,徳山製造所の工場サーバーから,全社ホストシステムに自動的に送られる仕組みだ。

新システムの大きな特徴は,WAN経由の通信を極力削減するため,関東工場,販売会社にそれぞれサーバーを配置して,それらも徳山製造所で一元管理していることだ。

分散配置したサーバーの運用管理の負荷を軽減するためには,日立のシステム運用管理ツールJP1を導入。通常時には,自動オペレーションやスケジュール運転によって,各サーバーは自動運用される。障害発生時には,徳山製造所にいる運用管理者がリモートログインして,すばやくリカバリー対策をする。

「関東工場のシステムが稼働を開始してから1年経ちますが,その間一度も現地に行ったことがありません。電源のオン/オフだけを現地でやってもらい,あとの障害監視やバックアップは,すべてリモートで用が足りています」と森野氏は強調する。

新システムの開発によって,業務効率は大幅に向上した。手作業はほとんどなくなり,二重入力のロスもない。

リアルタイムな受注情報に基づいて,生産計画を立てられるため,安定した製品提供ができるのも大きなメリットだ。

「営業から生産,物流までのデータを有機的に管理するようになったため,早めに納期回答ができるようになりました。回答した納期もこれまで以上に正確になり,取引先からも喜ばれています」と,西村課長は語る。

トクヤマのフィルム事業部は,日立オープンミドルウエアを駆使した新システムによって,安定した製品提供と納期短縮,顧客満足を高める情報のすばやい提供など,競争力を確実に高めることに成功したのである。

フィルム事業部の生販一体の新システムの説明図
 
フィルム事業部の生販一体の新システム
 
 

USER PROFILE

株式会社トクヤマ
本部 東京都渋谷区渋谷3-3-1 渋谷金王ビル
徳山製造所 山口県徳山市御影町1-1
設立 1918年2月16日
資本金 192億円
売上高 1,936億円(1997年度)
従業員数 2,474名(1998年3月末現在)
事業内容 総合化学メーカー。化成品,セメント建材,樹脂,フィルム,プラスチックサッシ,エレクトロニクス,ファインケミカル,メディカルなどを製造。
URL http://www.tokuyama.co.jp/

 

OpenTP1XMAP3JP1の詳細については,ホームページをご覧ください。
 
* 会社名,製品名は,各社の商標もしくは登録商標です。
 
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