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Casestudy
(PDF版:277KB)
名鉄運輸株式会社
新輸送情報管理システムをHiRDB Parallel Serverで構築。次世代の物流サービスを切り開く「名鉄運輸」 その情報インフラをHiRDBが支えています。
高品質輸送の実現に向け、新輸送管理システムの構築に着手
商業貨物輸送のリーディング・カンパニーとして知られる名鉄運輸株式会社(以下、名鉄運輸)。信州名鉄運輸、四国名鉄運輸などの関連企業と共に名鉄運輸グループを形成し、一般貨物から宅配便、引越などの分野でも意欲的にビジネスを展開している。名鉄運輸 情報システム部 役員待遇 部長 原田重助氏は「当グループの物流ネットワークは北海道から沖縄まで全国を網羅し多様化するお客さまのニーズにお応えすべく、豊富なサービスメニューもご用意しています」と力強く語る。
物流サービスの三原則「迅速・確実・安全」を実現するための取り組みにも抜かりはない。営業部門と業務部門が一体で顧客への信頼性向上を図り、またセールスドライバーに対しては定期的に輸送教育の徹底をするなど、さまざまな方策を実施。原田氏は「輸送品質の向上が我々の最大の使命。安心して荷物をお任せいただけるよう、細心の注意を払って業務を行っています」と強調する。
また、同社では情報のオープン化の流れにも迅速に対応。1998年には、従来メインフレームで運用してきた輸送管理システムの再構築に着手した。
原田氏はその背景を「最近はSCMやWeb-EDIをはじめとして、物流とシステムの一体化が急速に進んでいます。当社では比較的早くからこの分野に取り組んできましたが、旧システムではセールスドライバーの情報武装、輸送情報の高精度化による高品質輸送の実現、コスト削減による競争力強化とサービス向上といった今後不可欠となる要件が満たせない。そこでオープンシステムによる再構築を考えたのです」と説明する。
システム構築にあたっては日立のビジネスシステム開発センターに、業務分析と業務設計のコンサルティングを依頼。これを踏まえて、次世代のビジネス基盤となる新輸送情報管理システム「MERITS
*1
」を構築した。
*1:MEitetsu transport group Reliable Information Total Strategy system
名鉄運輸株式会社 情報システム部 役員待遇 部長
原田 重助 氏
大規模トランザクションをHiRDB Parallel Serverで確実に処理
インテグレーションを担当した株式会社メイテツコム(以下、メイテツコム) ロジスティックス事業部 課長 永田賢吾氏は「従来は関連会社に設置されたものも含め、3台のメインフレームで業務を行っていました。しかしMERITSではデータの一元活用が課題となったため、サーバによるセンター集中処理への転換を図りました」と説明する。
全国に広がる物流ネットワークを支える重要なシステムだけに、MERITSには群を抜く性能・信頼性・可用性が要求される。そこで選ばれたのが日立のRDBMS「HiRDB Parallel Server」だ。
HiRDB Parallel Serverなら、大量データを高速に分散処理することが可能。しかもユーザー側で分散処理を意識する必要はない。MERITSでも基幹の物流データを十数個のファイルに分散させているが、ユーザーアプリケーションからは1つのファイルと同じように扱える。また本番機とは別に待機ノード用のサーバも用意。3台構成とすることで、可用性の向上も実現している。
「お中元やお歳暮の時期、あるいは集荷が終わった夕方から夜間にかけては大量のトランザクションが集中します。合計で200ギガバイト以上の大きなデータベースですが、HiRDB Parallel Serverは問題なく処理を行ってくれています」と満足げに語るのはメイテツコム 取締役 ロジスティックス事業部長 三浦義信氏。
「短期間での構築だったので、日立のサポートサービスにも大いに助けられましたね」と続ける。
株式会社メイテツコム 取締役 ロジスティックス事業部長 三浦 義信 氏
株式会社メイテツコム ロジスティックス事業部 課長
永田 賢吾 氏
MERITSを軸に据え、新たな物流サービスを展開
MERITS構築と併せ、全国の拠点にもWindows NT(R)サーバとHiRDBを導入。自由に運賃シミュレーションなどの作業を行える環境を実現した。このことは拠点での営業業務を支援する上で大きな武器となる。
さらにセールスドライバーが携帯するハンディターミナルとの連携を行うことで、集荷・配達情報のリアルタイムでの把握や誤配送への迅速な対応なども実現する予定だ。
「電子帳票によるペーパーレス化やバーコードを用いた伝票レス輸送、お客さまへのEDIサービスの提供など、MERITSは今後の新しい業務を支える重要な基盤となります。将来的にはHiRDB Parallel Serverに蓄積された情報を分析することで、営業支援などにも役立てていきたいですね」と抱負を語る原田氏。
高度な情報管理に基づく次世代の物流サービス。名鉄運輸はその実現のために、HiRDB Parallel Serverを利用して大きな一歩を踏み出したのだ。
USER PROFILE
名鉄運輸株式会社
設立
1943年6月1日
資本金
20億6,599万円
従業員数
3,216名(2001年3月31日現在)
売上高
761億6,400万円(2000年度実績)
事業概要
一般貨物・宅配・引越等の輸送業務に加え、貨物保管・在庫管理・物流加工なども含めた総合物流サービスを展開。特に商業輸送の分野に強みを持ち、路線便の認可キロ数は業界1位である。同業他社に先駆けて代金引換サービスを提供するなど、新分野へのチャレンジも積極的に実施している。
URL
http://www.meitetsuunyu.co.jp/
株式会社メイテツコム
設立
1976年9月27日
資本金
4億円
従業員数
400名
売上高
70億円
事業概要
「名鉄コンピュータサービス」として1976年に設立。名鉄グループの情報システム会社として、多くのグループ企業のシステム構築・運用を担当。また長年培ったノウハウを活かし、パッケージシステムや流通業務向けシステムの開発・販売なども手がけている。
URL
http://www.meitetsucom.co.jp/
この記事は、「日経コンピュータ」2002年3月25日号(3/20発行)に掲載されたものです。
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HiRDB
の詳細は,製品ホームページでご覧ください。
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会社名,製品名は,各社の商標もしくは登録商標です。
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