Hitachi

概要

HA8000/BladeSymphony搭載のFibre Channelボードおよびコンバージドネットワーク製品において、本製品搭載の構成で、Hitachi Server Navigator起動時に以下の現象が発生することが判明しました。
内容をご確認の上、発生条件に該当する場合は、対策版の適用をご検討いただきますようお願いいたします。

現象(発生事象)

Hitachi Server Navigatorのデスクトップ上のGUIアイコンのクリックを実行時に、OS(Windows2012 R2)上のイベントログに、該当ボードのコントローラエラーが記録される現象が発生します。
構成により、以下現象のいずれかを伴う場合があります。

  1. 該当ボードのコントローラエラーが発生します。
  2. 二重化(HDLM)構成では、パス(HDLM)の切替が発生することがあります。
  3. フェイルオーバークラスタリング(MSFC)構成では、MSFCのフェイルオーバーが発生することがあります。
  4. ブルースクリーン:STOP0xD1 (DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL(elxfc.sys))が発生することがあります。

1. コントローラエラー表示例

【Windows環境のコントローラエラー発生例】

20xx/xx/xx,xx:xx:xx,elxfc,エラー,なし,11,N/A,xxxxxxx.xxxxx.xxxxx,"ドライバーは \Device\RaidPortx でコントローラー エラーを検出しました。

【RHEL環境のエラー発生例】

xxx x xx:xx:xx localhost kernel: lpfc 0000:0b:00.0: 0:(0):3050 lpfc_board_mode set to dump
xxx x xx:xx:xx localhost kernel: lpfc 0000:0b:00.1: 1:2885 Port Status Event: port status reg 0x81000000,
port smphr reg 0xc000, error 1=0x2, error 2=0x2
xxx x xx:xx:xx localhost kernel: lpfc 0000:0b:00.1: 1:3144 Port Down: Debug Dump

2. ブルースクリーン発生時のコード表示例

「STOP0xD1(DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL(elxfc.sys))」が発生します。

対象ハードウェア

  • HA8000 8G Fibre Channel ボード(1port)(GQ-CC7811/EX,GQ-CC7812/EX)
  • HA8000 8G Fibre Channel ボード(2port)(GQ-CC7821/EX,GQ-CC7821/EX)
  • HA8000 16G Fibre Channel ボード(1port)(GQ-CC7A11/EX,GQ-CC7A12/EX)
  • HA8000 16G Fibre Channel ボード(2port)(GQ-CC7A21/EX,GQ-CC7A22/EX)
  • BS2000 8Gb 2 ポートファイバチャネル拡張カード(GV-CC2M8G3N1/EX)
  • BS2000 8Gb 2 ポートファイバチャネルボード(GV-CC2N8G3N1/BX)
  • BS2000 8Gb 2 ポートファイバチャネルボード(GV-CC2D8G3N1/EX)
  • BS500 8Gb 2 ポートファイバチャネル拡張カード(GG-CC3M8G1N1/EX)
  • BS500 16Gb 2 ポートファイバチャネル拡張カード(GG-CC3M161N1/EX)
  • BS2500 8Gb 2 ポートファイバチャネルボード(GV-SCC4N8G3N1/BX)
  • BS2500 16Gb 2 ポートファイバチャネルボード(GV-SCC4N163N1/BX)
  • HA8000 コンバージドネットワークボード(GQ-CF7061/EX,GQ-CF7062/EX)
  • HA8000 FCoEボード(GQ-CF7021/EX,GQ-CF7022/EX)

対象OS

  • Windows Server 2008 R2 /2012 /2012R2
  • RHEL5.x/6.x/7.x

対象ソフトウェアおよび現象発生Ver

Windows用 Hitachi Server Navigator - Update Manager/Log Collect

  • Emulex製Fibre Channelボード搭載時 Ver 1.3.2.6〜1.4.0.2
  • Emulex製コンバージドネットワークカード搭載時 Ver 1.3.0.6〜1.4.0.2

Linux用 Hitachi Server Navigator - Update Manager/Log Collect

  • Emulex製Fibre Channelボード搭載時 Ver 2.3.2.5〜2.4.0.5
  • Emulex製コンバージドネットワークカード搭載時 Ver 2.3.0.6〜2.4.0.5

発生条件

次のいずれかの条件時に発生します。

  1. 対象ハードウェア(Emulex製Fibre Channelボード製品または、Emulex製コンバージドネットワーク製品)を搭載している。
  2. 対象ソフトウェアバージョンのHitachi Server Navigatorをインストールしている。
  3. OneCommaned Managerをインストールしている。
  4. 対象OSをインストールしている。
  5. Windows環境にて、以下のGraphical User Interface (GUI)を実行している。
    1. デスクトップ上の「Hitachi Server Navigator」のGUIアイコンのクリックを実行
    2. Windowsのスタートメニューの
      「C:\Program File(x86)\Hitachi\ Server Navigator\GUI\Hitachi_GUI.exe」のプログラムを起動
    3. デスクトップ上のGUIアイコンのプロパティに記載のパス上のexeファイルを直接実行
  6. Linux環境にて、以下のCommand line interface (CLI)を実行している。
    以下のいずれかのコマンドを実行した場合に発生します。(*1)

    該当コマンド:dlist、dinfo、uinfo、vnote、manual、seldev、dl、upd、rbk、status、collectlog、sysupdchk、rescue
*1
コマンド実行時(コマンド実行詳細は、「Hitachi Server Navigator ユーザーズガイド Update Manager 機能 Log Collect 機能」を参照願います。)

回避策

以下のいずれかの対応をお願いします。

  1. Update Manager実行のGUIアイコンをクリックしない、もしくは、該当するCLIコマンドを実行しない
  2. OneCommand Managerアプリケーションをアンインストールする(再起動必須)
    (※本アプリケーションをアンインストール後に、「Hitachi Server Navigator」のGUIアイコンのクリックを実行もしくは、該当するCLIコマンドを実行した場合、以下のエラー(*1)が記録されます。)

    *1
    エラー表示(例)
    「ApplicationName:SNV_fc Logfail Failed to get the device information of Emulex FC.Because OneCommand Manager is not installed.」
    Windows環境の場合は、アプリケーションログに記録されます。
    OneCommand Managerのアンインストール方法は、以下のマニュアルの章を参照してください。
    • Fibre Channel ボード取扱説明書
      第5章 ドライバと HBAnyware/OneCommand Manager のインストール にある、アンインストール手順を参照
    • コンバージド ネットワークボード ユーザーズガイド ユーティリティ編
      第3章 OneCommand Manager GUI版(Windows環境)
      第4章 OneCommand Manager CLI版(Linux環境)

対策

本問題は、以下のバージョンで対策しました。
対策版の適用をご検討いただけますようお願いいたします。

  • Windows用 Hitachi Server Navigator - Update Manager/Log Collect Ver 1.4.1.3以降(2015.10.02適用)
  • Linux用 Hitachi Server Navigator - Update Manager/Log Collect Ver 2.4.1.4以降(2015.10.02適用)

※最新のHitachi Server Navigatorは、以下のURLよりダウンロードしてください。

※最新のHitachi Server Navigatorをすぐに適用できない場合は、以下の対応をお願いいたします。

  1. Update Manager実行のGUIアイコンをクリックしない、該当するCLIコマンドを実行しない
  2. OneCommand Managerアプリケーションをアンインストールする
    (※本アプリケーションをアンインストールした場合、アプリケーションログにエラーが記録されます。また、アンインストール後は、再起動が必要です。)

更新情報

2016年08月05日 この情報ページを掲載しました。

  • 本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。