Hitachi bd Link Version3(以下bd Link)とFLORA bd500/X9モデル(以下bd500/X9)の組み合わせで使用中の環境にて、BMCファームウェアのログがデータベースに大量に蓄積されて、管理サーバ側のbd LinkモジュールのConsoleDA Managerサービスが起動しなくなる現象に対してbd Linkのプログラムを修正しました。
●対象となるお客様
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Hitachi bd Link Ver.3.11(2011年11月 販売開始)をご使用中。
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bd500/X9のBMCファームウェアバージョンが09-12をご使用中。
(バージョン09-12は2013年4月26日までの出荷に適用されています。)
●不具合内容詳細
1台のbd500/X9の故障に起因して、複数のbd500/X9がBMCファームウェアのログを大量に発行する場合があります。長期間故障状態が続くと、管理サーバ側のデータベースに蓄積されたログデータが肥大化してしまい、ConsoleDA Managerサービスが起動時に、ログデータへのアクセスでタイムアウトエラーとなり、停止してしまいます。
●不具合発生条件
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ベースユニットのコントロールボックスとbd 500/X9のBMC間の通信が異常となる故障が発生。(異常が発生した場合、BMCが外部からの通信に応答せず、管理コンソールConsoleDA UI上で電源状態が「不明」になります。)
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上記BMCの異常発生から3ヶ月放置して運用。
●不具合発生時の事象
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Citrix® XenDesktop®環境の場合、ConsoleDA Managerサービスが停止しているため、停止中のbd500/X9が起動せず、ユーザー接続ができない。
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管理コンソールConsoleDA UIが起動しない。
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管理サーバのConsoleDA Mangerサービスが停止している。開始させても、4分ほどで停止する。
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管理サーバのConsoleDAイベントログに下記のエラーが記録されている。
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エラー,20YY/MM/DD HH:MM:SS,Manager,65535,なし,"System.ServiceProcess.
TimeoutException:Could not connect to database. Check database server
or configuration file.
場所 Hitachi.ConsoleDA.Manager.ManagerService.PurgeOldDataOnStartup()
場所 Hitachi.ConsoleDA.Manager.ManagerService.StartupService(Object state)"
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●修正モジュールについて
ConsoleDA Managerサービスのプログラムを修正して、ログの肥大防止とサービス停止を防止する対策を行いました。対象となるお客様で、本不具合の修正をご希望されるお客様に対しては、ConsoleDA Managerサービスの修正モジュールと更新手順書をご提供します。更新手順書に従い、モジュールのアップデートをお願いします。
修正モジュール |
対策前のバージョン |
対策後のバージョン |
Manager.exe UIProtocol2.dll |
3.1.0.1 3.1.0.1 |
3.1.0.3 3.1.0.2 |
もしくは、プログラムの修正が適用された新バージョンのbd Link Ver.3.12インストールメディアをご提供しますので、Ver.3.11からVer.3.12への更新をお願いします。
修正モジュールおよびbd Link Ver.3.12の入手方法については、ご契約中のbd Linkサポートサービスまたは担当営業にお問い合わせください。