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(本件は、スイス・チューリッヒにおいて、
5月26日9:00(日本時間16:00)に発表しました。)
日立エナジーがノルウェー・スタットネットからSF₆ガスフリー420kVガス絶縁開閉装置2台を受注
持続可能なエネルギーインフラの構築に向けて、SF₆ガスフリーのEconiQ® GISをノルウェーに初導入
日立エナジーは、ノルウェー王国(以下、ノルウェー)の国営送配電事業者であるスタットネットから、首都オスロとその周辺地域の送電網強化プロジェクト向けに、SF₆(六フッ化硫黄)ガスフリーの「EconiQ®*1」420kVガス絶縁開閉装置(以下、GIS)2台を受注しました。本プロジェクトは、当社とスタットネットが、エネルギー分野における温室効果ガスの排出量削減と、より強じんな送電網の構築に取り組んでいることを示すものです。当社は、本GISの提供を通じて、ノルウェーにおける家庭や企業への電力供給の信頼性・安定性向上に貢献するとともに、同国のネットゼロ目標の達成を支援します。
- *1
- 日立エナジーが提供する、環境性能に優れた製品・サービス・ソリューションのポートフォリオ
SF₆ガスは高い絶縁性能を有しており、パワーグリッド分野で長年にわたって使用されてきました。しかし、地球温暖化係数がCO₂の24,300倍と高く、漏えいした場合の大気中の残存期間も1,000年以上と長期にわたるため、環境保護の観点からSF₆ガスフリー機器への移行が求められています。EconiQ GISは、SF₆ガスを持続可能な混合ガスで置き換えることにより、従来のSF₆ガス機器同様の高い性能とコンパクトな設計を維持しながら、ライフサイクル全体のコストと温室効果ガスの排出量を低減することが可能です。
ノルウェーの首都であるオスロの人口は2030年までに33%増加し、160万人に達すると予想されています。スタットネットは、人口増加後も安定した電力供給を確保するために、送電網の拡張・高度化プロジェクトに取り組んでおり、送電容量を60%拡張させることをめざしています*2。
また、欧州では気候変動対策としてSF₆ガスフリーへの転換が進んでいることから、スタットネットはノルウェーにおける2050年までのネットゼロ目標達成に向けた重要なマイルストーンとして、SF₆ガスフリーGISの導入を決断しました。日立エナジーも、送電インフラの持続可能性を高めるため、EcoSpace™*3のような送電インフラの環境影響評価ツールを活用し、従来のライフサイクル評価に留まらない、部材削減や現場作業による環境への影響も考慮した包括的なアプローチを行っています。
- *2
- The future grid in Greater Oslo | Statnett (英語サイト)
- *3
- Planet | Hitachi Energy (英語サイト)
日立エナジーとスタットネットは、信頼と技術革新に基づき、長年関係を築いてきました。日立エナジーはこれまでも、電力品質ソリューションなど、送電網の安定性を支える重要なソリューションをスタットネットに提供してきました。今回のプロジェクトは、持続可能なエネルギーの未来を実現するという、両社共通のビジョンをより強固なものにします。
日立エナジーのグリッドインテグレーションビジネスユニット担当役員であるニクラス・パーソンは、「スタットネットの重要なプロジェクトに貢献できることを光栄に思います。ノルウェーは再生可能エネルギーの分野で先行しており、スタットネットは持続可能なエネルギーインフラの構築に向けて、すぐれた取り組みを実施しています。当社は、先進技術とシステムインテグレーション能力を組み合わせることで、同国のネットゼロ目標の達成とエネルギー転換の加速を支援します。」と述べています。
日立エナジーについて
日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来を支える革新的な送配電網技術を提供する、グローバルな技術リーダーです。当社の技術は、30億人以上の人々の生活を支えています。高電圧機器、変圧器、自動化、パワーエレクトロニクスなどのミッションクリティカルな技術を100年以上にわたって提供しており、電力システムの脱炭素化と電力需要の急増への対応という、エネルギー分野の喫緊の課題に取り組んでいます。140カ国以上の豊富な導入実績を有し、電力、産業、運輸、データセンター、インフラの各分野のお客さまと、長期的なパートナーシップを築いています。スイスに本社を置き、60カ国に50,000人以上の従業員を擁しており、約2兆4,000億円の事業規模を有しています。
日立エナジー関連リンク
日立製作所について
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2024年度(2025年3月期)売上収益は9兆7,833億円、2025年3月末時点で連結子会社は618社、全世界で約28万人の従業員を擁しています。