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Hitachi

日立ヴァンタラは、Hitachi iQポートフォリオを拡充し、多様化するAI需要へ対応

環境負荷を低減する革新的なAIインフラソリューションで、グリーンデータセンターの実現にも貢献

日立ヴァンタラ株式会社

[画像]「Hitachi iQ」のラインアップ図
「Hitachi iQ」のラインアップ図

  日立製作所のグループ会社で、データインフラおよびハイブリッドクラウド事業を展開する日立ヴァンタラ株式会社(以下、日立ヴァンタラ)は、AIソリューションのポートフォリオ「Hitachi iQ」のラインアップに新モデルを追加し、本日より販売開始します。これにより、生成AIの活用が進み多様化したAI需要に応えるとともに、急務であるエネルギー効率の向上に貢献します。
  「Hitachi iQ」は、AI需要の高まりを受けて、2024年7月の販売開始以来、推論・学習向けのAIインフラソリューションや連携する各種サービスなど、企業の生成AI活用をトータルで支援するラインアップを展開してきました。
  今回、「Hitachi iQ」にNVIDIA Blackwell GPUを搭載した、柔軟なシステム構成が可能なエンタープライズモデルを追加し、高い処理性能を発揮しながら効率的な投資ができるように進化させました。新モデルは、冷却効率に優れた液冷サーバー*1も選択できるため、エネルギー効率を最大限高めたグリーンデータセンターの実現に貢献します。また、エントリーからエンタープライズまで幅広く利用可能な分散ファイルストレージの追加により、スモールスタートからモデル規模に応じた段階的な拡張が可能になりました。さらに、「Hitachi iQ」はAs a Service型でも利用できるため、初期投資を抑え、AI需要の急激な変化に合わせたリソースの選択が可能です。
  なお、「Hitachi iQ」はエンタープライズAIエージェントの時代をけん引するために開発された新しいリファレンスデザインであるNVIDIA AI Data Platformを活用しています*2。今後も、各社パートナー企業との協創を深化させ、さまざまなモデル規模や利用形態に柔軟に対応できるAIソリューションを提供することで、データから新たな価値創出を加速し、企業の競争力強化に貢献します。

*1
GPUやCPUが発生する熱を、冷却液を使って効率的に取り除く冷却システムを搭載したサーバー。従来の空冷方式(ファンを使った冷却)に比べてより高い冷却性能を有する。
*2
2025年3月18日ニュースリリース「Hitachi Vantara Introduces Hitachi iQ M Series, a Modular Design with Hybrid Cloud Data Orchestration for GenAI and Industry-Specific Workloads (英語サイト)」

背景

  企業における生成AI活用の取り組みは進み、導入時のスモールスタートから本番運用まで、さまざまなフェーズにおいて適用が広がってきました。そのため、その時々に必要なデータをオンプレミスやクラウドから収集でき、データ処理能力の拡張も可能な、柔軟性のある環境を選択することが、企業のビジネス成長を支える鍵となります。また、生成AI活用においては大量の高性能プロセッサの稼働により電力使用量が増加するなど、需要拡大に伴う環境への影響も重要課題となっており、環境負荷の軽減をめざす、グリーンデータセンターへの対応が求められています。

今回の強化ポイント

(1) 要求の厳しいワークロードに対応する、最新NVIDIA GPUを搭載したエンタープライズ向け新モデルを追加
  パフォーマンスとサステナビリティを両立するため、エンタープライズモデルに空冷モデルと液冷モデルのサーバーを追加しました。本サーバーは、NVIDIA B200 GPUを搭載し、従来と比べ2倍以上*3のAI推論性能を実現するとともに、その拡張性も高めました。また、インフラの消費電力を低減可能とする液冷モデルでは、1ラックあたりのGPU搭載密度を高めることにより、リソースの効率化に貢献します。

*3
NVIDIA H100との比較。

(2) スモールスタートからモデル規模に応じた段階的な拡張が可能な、新分散ファイルストレージを追加
  「Hitachi iQ」のエントリーモデルからエンタープライズモデルのどのレンジでも利用でき、スモールスタートと段階的な拡張が可能な分散ファイルストレージを追加しました。Hammerspace社*4のソフトウェアと日立のサーバー・ストレージを組み合わせたこの新しい分散ファイルストレージは、分散するデータを統合し、単一のファイルシステムとしての統合管理を実現します。これにより、さまざまなモデル規模で、データの場所を問わずにシステムのサイロ化が解消でき、データの管理や移行にかかる負担を低減します。今後は、ハイブリッドクラウド環境までサポートを拡大し、オンプレミスやクラウドに分散するデータの活用を加速します。

*4
次世代のデータサイクルのオーケストレーションを実現する企業。

(3) AIインフラの導入・運用負担を低減するサービスを強化
  As a Service型で提供する「Hitachi EverFlex」により、導入・運用にかかるコストをOPEX(事業運用コスト)化することで、初期投資を抑えるとともに、AI需要の急激な変化に合わせて必要な性能や容量を選択できます。また、運用・サポートを「日立サポート360」の窓口がワンストップ提供することで、企業のAIインフラ運用の負担が軽減され、より優先されるべき業務へ集中できるようになります。さらに、「Hitachi iQ」環境を試行できるサービス*5を4/21より提供開始し、導入前の実証実験やプロトタイプの開発を可能にします。

*5
利用可能な期間やシステム構成には条件があります。詳しくは担当営業までお問い合わせください。

AI分野のビジネスパートナーであるNVIDIAからのメッセージ

エヌビディア合同会社 日本代表 兼 米国本社副社長 大崎 真孝氏
生成AIおよびリーズニングAIの活用が拡大するにつれて、データーセンターにおける高いデータ処理能力とエネルギー効率の重要性が増しています。日立ヴァンタラ様が、この度NVIDIA Blackwell GPUを搭載したHitachi iQ新モデルを販売することで、先進的なAIファクトリーの基盤構築を支援し、あらゆる業界のAI実装が加速することを期待しております。

日立ヴァンタラ株式会社 取締役社長 島田 朗伸のコメント

生成AIの活用が広がる中、膨大なデータから新たなイノベーションを生み出すとともに、環境に配慮したサステナブルなビジネスへの取り組みがあらゆる業界で求められています。日立ヴァンタラは、これらの多様なニーズに応えるために、この度「Hitachi iQ」のポートフォリオを拡充しました。今後も、NVIDIA様の最新のGPU/AIプラットフォームと日立ヴァンタラのデータインフラ技術を組み合わせた革新的なAIインフラソリューションで、社会の持続的な発展に貢献してまいります。

「Hitachi iQ」について

  「Hitachi iQ」は、エンタープライズワークロード向けAIインフラとソリューションのポートフォリオです。日立ヴァンタラが長年にわたり培ってきたサーバー・ストレージの技術力と、最先端グローバル企業の技術を融合させることで、AIインフラ業界に革新をもたらしています。また、日立グループのOT(制御・運用技術)ドメインナレッジを活用し、様々な業種やユースケースに特化したソリューションを提供します。さらに、日立製作所が提供する「業務特化型 LLM 構築・運用サービス*6」や「生成 AI 業務適用サービス*6」などの各種サービスと連携することで、導入から構築、運用まで幅広くサポートし、企業のユースケースに特化したソリューションを提供しています。

*6
「業務特化型 LLM 構築・運用サービス」「生成 AI 業務適用サービス」

価格と販売開始時期

名称 概要 価格 販売開始時期
Hitachi iQ 新モデルの追加
  • NVIDIA B200 ,GPU搭載サーバー
  • 分散ファイルストレージ
個別見積もり 4月4日

関連リンク

商標注記

記載の会社名、製品名などは、それぞれの会社の登録商標もしくは商標です。


日立ヴァンタラについて
  日立ヴァンタラは、米国のHitachi Vantaraとの一体運営により、世界をリードするイノベーターに対し信頼性の高いデータ基盤を提供しています。データストレージ、インフラストラクチャ、クラウド管理、そしてデジタルの専門知識を通じて、お客さまが持続的なビジネス成長の基盤を構築できるようサポートし、データ活用によるイノベーションや新たな変革を支援します。

日立製作所について
  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」という3セクターの事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。3セクターの2023年度(2024年3月期)売上収益は8兆5,643億円、2024年3月末時点で連結子会社は573社、全世界で約27万人の従業員を擁しています。

お問い合わせ先
宮崎、阿部
日立ヴァンタラ株式会社
マーケティングコミュニケーション部

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