このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。
(本件は、英国において10月22日(火)に発表した
リリースの抄訳版です)
日立、ファースト・バスの2035年ネット・ゼロ目標の実現を支援
英国の7つのバス車両基地に脱炭素ソリューションを提供
FirstGroup plc
株式会社日立製作所(以下、日立)のグループ会社で、欧州を中心にEVソリューションなどを提供するHitachi ZeroCarbon Ltd.(以下、日立ゼロカーボン)と、英国で公共交通を運営するFirstGroup plc(以下、ファーストグループ)は、昨年締結したパートナーシップ*1に基づき、英国の大手バス運行オペレーターであるFirst Bus(以下、ファースト・バス)が運営する7つの車両基地に、バッテリー、充電マネジメントソフトウェアおよびマネージドサービスを導入しました。日立ゼロカーボンはこの取り組みを通して、2035年までにバス車両のCO2排出量を実質ゼロにするというファースト・バスの目標達成を支援していきます。
日立ゼロカーボンは、ファースト・バスのカレドニア車両基地で現在管理されている148台のバスに加えて、レスター、アバディーン、ブラムリー、スコッツタウン、ノーウィッチ、ホーフォード、ヨークにある7つの車両基地の400台以上のバスに今回の新しいサービスを提供しました。
7つの車両基地は、バス運行の効率的なオペレーションを行う上で重要な役割を果たし、オペレーションの合理化と全体的なパフォーマンスの向上に貢献します。具体的には、バス運賃が最適化されることで、エネルギー需要のピーク時にエネルギー消費量を減少させ、エネルギーコストの大幅な削減を実現します。また、本サービスから得られたデータやナレッジを活用することで、ファースト・バスは、車両のバッテリーの状態を監視しバッテリー寿命を延ばすことができます。
すべての車両基地から得られる運行管理情報をリアルタイムに一元管理しており、日立ゼロカーボンのマネージドサービスチームが提供する充電エコシステムの運用サポートにより、よりスムーズなバス運行を実現します。
ファースト・バス 脱炭素化担当プロダクト・アンド・プロポジション・マネージャー アンドリュー・グウィリアムのコメント
"ファースト・バスは、サービス提供地域への影響を低減し、将来世代のために、よりクリーンな空気を提供することに尽力しています。日立ゼロカーボンとの継続的なパートナーシップは、テクノロジーへの投資に対し最大限の可能性を引き出しており、日立とファースト・バスが同じネット・ゼロという目標を掲げていることを嬉しく思います。ファースト・バスの目標は、統合された持続可能で信頼性の高い交通網の中心にバスを位置づけることです。これによって渋滞を効果的に解消し、道路と公共空間を解放すると共に、化石燃料への依存を低減し、気候変動における危機に対処できます。ファースト・バスは、日立が共に歩んでくれることを嬉しく思います。"
日立ゼロカーボン プログラム・マネージャー ダン・ポラードのコメント
"気候変動イノベーターとして、日立ゼロカーボンはパートナーとの協創を通じてテクノロジーを展開し、新たな収益機会を提供しながら、車両の脱炭素化を実現しています。ファースト・バスとのパートナーシップを通じて、より環境にやさしい空気を地域社会に提供できることを、大変誇りに思います。この持続可能で野心的な企業と提携し、データ、テクノロジー、マネージドサービス、そしてファースト・バスとの共有オーナーシップモデルを活用することで、日立ゼロカーボンは、バス車両の脱炭素化を加速させ、世界的なネット・ゼロ・コミットメントの達成に向けて貢献します。"
ファースト・バスについて
ファースト・バスでは、バス利用の促進を使命としており、人々を車からバスへ移行させる取り組みを進めています。ファースト・バスは英国最大級のバス事業者であり、1日に100万人以上のお客様を輸送しています。また、人口上位15都市圏の半数以上で、英国の人口の20%以上に相当する人々に路線バスのサービスを提供しています。事業を改善しながら変革するために、ファースト・バスは社員とお客様をすべての活動の中心に据えています。これにより、英国最大のバス運行会社として生活賃金雇用主(Living Wage employer)に認定されており、この分野で選ばれる雇用主として揺るぎない地位を築いています。お客様の旅をより快適にすることに全力を注いでおり、全国規模のバス事業者として初めて、約4,500台のバスの全車両にTap On, Tap Off決済技術を導入しました。First Busのアプリは英国のバス事業者の中で「最高クラス」にも選ばれています。ファースト・バスは、2035年までにすべてのバスをゼロ・エミッション・バスに切り替えることを目標に取り組んでおり、すでに全車両の14%に相当する600台以上のゼロ・エミッション・バスを運行しています。ファースト・バスは地域社会に恩返しをすることに情熱を注いでおり、バスの走行時に空いている充電ハブを地元企業が利用できるようにすることで、脱炭素に向けた取り組みを支援しています。また、アイルランドにおけるAircoach networkやSpecialist Passenger Solutions, First Travel Solutions, York Pullman Bus Company、Ensignbusを運営しています。ファースト・バスは、ファーストグループの一部門です。
日立ゼロカーボン社について
日立ゼロカーボンの使命は、商用車の脱炭素化を実現するエンドtoエンドのソリューションをグローバルに提供することであり、商用車の電動化と持続可能性の促進、バッテリーリスクと総所有コストの削減、新たな収益の創出を支援しています。データ解析とデジタル最適化技術を導入し、バッテリー充電・管理サービスモデルを通じて、バッテリーの性能と寿命を最適化し、EVフリートへの充電と拠点・デポの脱炭素化を実現するプラットフォームを提供します。デジタル最適化を通じて、日立ゼロカーボンのソリューションは商用車両特有のニーズを満たすように設計されており、車両効率を最大化し、コストを最小化するさまざまな充電オプションを提供しています。 これらのソリューションは、8,000台以上の車両を対象とした世界最大の商用EV試験である革新プログラム「オプティマイズ・プライム」を主導してきた基盤の上に構築されています。日立のグローバルな事業展開と業界経験を活かし、電気自動車への移行を加速し、資本支出を削減し、資産の残存価値を最大化するためのバッテリーファイナンスソリューションを提供します。