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Hitachi

(本件は、米国西海岸において、10月8日(火)午前6:00
(日本時間10月8日午後10:00)に発表した抄訳版です)

Hitachi Digital Services、信頼性の高いAIを構築、拡張、運用するフレームワークを提供開始

お客さまの成果志向や目的にあわせた高信頼なオファリング提供により、AIの開発と運用におけるポテンシャルを最大限に引き出し、持続可能な競争優位性の獲得を支援

Hitachi Digital Services

  株式会社日立製作所(以下、日立)の米国子会社でありデジタルコンサルティングおよびテクノロジーサービス を担うHitachi Digital Servicesは、Reliable(信頼性)、Responsible(責任性)、Observable(観測性)、Optimal(最適性)を実現する生成AIの開発・運用フレームワーク*1の提供を開始します(本フレームワークが実現する価値の頭文字をとり、以下 "R2O2.ai"と呼称)。R2O2.aiは、 AIワークロードの構想から大規模な展開までのギャップを埋めることを目的として設計されており、信頼性、責任性および観測性に優れたAIモデルをこれまでにないスピードと効率性で提供します。これは、AIプロジェクトを責任を持って拡大することをめざす企業にとって最適なオファリングとなります。
  また、R2O2.aiは、信頼性、レジリエンス、セキュリティ、コスト効率に優れたシステムの構築と運用を支援するエンジニアリングサービス群「Hitachi Application Reliability Centers(以下、HARC)のさらなる拡大にも貢献します。

*1
Hitachi Digital Servicesから、海外向けに提供するものであり、日本での提供は未定です。

  R2O2.ai は、Hitachi Digital Servicesの20年以上にわたるAIソリューションの導入経験を生かし、業界共通の課題解決に取り組み、AIの導入を加速させるために構築された25以上のカスタムモデルの包括的なライブラリで構成されています。そのアプローチとフレームワークは、効率的なデータ適応を可能にし、モデルの再利用性を最大限に高めると同時に、より目的に特化したソリューションの展開を可能にします。この合理化されたプロセスにより、これまで数か月かかっていたPoCから本番稼動までの移行が数週間でシームレスに完了します。さらに、R2O2.aiは、ビジネスや業界の重要な課題に対応し、業務効率を高め、ダウンタイムを削減し、倫理基準の順守を可能にするAIモデルを導入するための包括的なソリューションを提供します。

  Hitachi Digital ServicesのCSOであるRajesh Rajappan(ラジェッシュ・ラジャパン)は、「R2O2.aiは、HARCの提供をAIまで拡大します。R2O2.aiは、設計から構築、運用に至るまで、お客さまが次世代のAI技術を採用することを支援します。HARCの考え方をもとに、 R2O2.aiは、目的に適したモデルを特定する段階から、業界のベストプラクティスを組み込むことで、開発者が効果的なAIソリューションを設計できるようにします。 また、将来を見据えた設計と構築により、目的に合ったモデルを特定することで、高信頼かつ安全で最適化された運用を実現するフルライフサイクル・ソリューションを提供します。」と述べています。

  Hitachi Digital Servicesは、エネルギーから交通、環境保護などさまざまな業界のお客さまにAI/MLソリューションを効果的に導入してきました。
  例えば、米国最大手の車両運行会社では、R2O2.aiの高度なアナリティクスを活用し、車両の故障を事前に予測し、修理の指示を行うことで、車両全体のダウンタイムを削減しました。また、英国のあるスマート化された病院では、R2O2.aiで開発したITとOT(制御運用技術)、ML(機械学習)を活用したモデルを導入し、入退院を予測するインテリジェントな患者管理センターを実現しました*2。これにより、退院までの時間を大幅に短縮しベッドスペースの管理と患者ケアを改善させることができました。さらに、200億ドル以上の資産を運用する大手プライベートエクイティファームが、Hitachi Digital Servicesの生成AIソリューションによってM&Aプロセスを大幅に効率化しました。コンテキストに特化した検索機能を使用してCIM*3の要約やコンテンツの補強作業を自動化することで、60%時間を短縮して買収の概要書の提供ができるようになりました。

*2
Better Patient Care with Digital Hospitals(Social Innovation : Hitachi)
*3
Confidential Information Memorandum:企業買収や事業承継の際に、売却対象の企業や事業に関する情報を買収者候補に伝えるための書類のこと

  日立は、数十年にわたりAIイノベーションにおけるリーダーとして、最近では2023年に開設したGenerative AIセンター*4のような画期的な取り組みを通じて、さらなる革新を推進し続けています。日立グループにまたがるボーダーレスなイノベーションにより、Hitachi Digital Servicesはグループ内の他の取り組みと積極的に連携しています。
  Hitachi Digital Servicesの生成AIサービスは、R2O2.aiの技術を活用し、効率的かつ効果的なだけでなく、透明性や拡張性に優れたAIモデルの構築、展開、管理を包括的に行うアプローチを提供しています。理論と実践のギャップを埋める最新のオファリングでは、ビジネスにおけるパラメータとログを効率的にモニタリングし、AIへの投資に対する信頼性、レジリエンス、投資価値の確保を支援するアクセラレータ、フレームワークおよび方法論を提供しています。

*4
日立ニュースリリース「新組織「Generative AIセンター」により、生成AIの社内外での利活用を推進し、Lumada事業での価値創出の加速と生産性向上を実現」(2023年5月15日)

Hitachi Digital Servicesについて

  日立製作所の100%子会社であるHitachi Digital Servicesは、AIを活用したDXの実現を支援する、Edge to Coreのデジタルコンサルティングおよびテクノロジーサービスのプロバイダーです。Hitachi Digital Servicesは、クラウド、データ、IoTなどの技術を統合したオペレーションモデルにより、デジタルエンジニアリング、インプリメンテーションサービス、製品、ソリューションの革新を通じて、End to Endの価値創造をお客様に提供しています。Hitachi Digital Servicesは、日立グループが110年以上にわたって築き上げてきた業種横断的なイノベーションを基盤に、今日の人々の生活を向上させ、明日のサステナブルな社会を構築するために貢献します。

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」という3セクターの事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。3セクターの2023年度(2024年3月期)売上収益は8兆5,643億円、2024年3月末時点で連結子会社は573社、全世界で約27万人の従業員を擁しています。

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