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(本件は、英国において9月26日に発表しました。)

日立、コペンハーゲンメトロからHMAXデジタルアセットマネジメントを受注

鉄道事業者の鉄道の運用や保守を最適化し、メンテナンスコストを削減

[画像]日立、コペンハーゲンメトロからHMAXデジタルアセットマネジメントを受注

  株式会社日立製作所(以下、日立)の鉄道システム事業を担う日立レールは、コペンハーゲンメトロと、デジタルアセットマネジメントソリューション群であるHMAX(Hyper Mobility Asset Expert:エイチマックス)を、コペンハーゲンメトロネットワーク向けに提供する契約を締結しました。このソリューションは、NVIDIAの技術により、地上インフラと車両からのリアルタイムデータを、AIを搭載した統合インフラストラクチャ監視プラットフォームに送り、鉄道の運用と保守の両方の最適化を実現します。
  今回の複数年のプログラムは、コペンハーゲンメトロの一部区間であるM3およびM4路線の列車で提供されます。日立レールとコペンハーゲンメトロは、20年以上にわたるパートナーシップを強化してきました。
  契約に基づき、日立レールは車両にセンサーを設置し、リアルタイムデータをHMAXインフラ監視プラットフォームに集約します。センサーには振動監視システムが含まれ、車両部品の性能、台車と輪軸の状態、軌道の状態に関するデータを収集します。HMAXプラットフォームにより、リアルタイムデータを収集し、強力なAIテクノロジーと組み合わせて、分析の速度、容易性、深さを飛躍的に向上させます。このソリューションは、メンテナンスの問題を早期に特定し、最適なタイミングを提案します。
  コペンハーゲンメトロは、HMAX導入により、時間間隔で定められたメンテナンスから、状態により判断するメンテナンスへの移行をめざしています。例えば、センサーを使用して台車の状態変化を検出することで、輪軸の健全性を維持するための対応を迅速で低コストに行えるようになります。また、定期メンテナンスの必要性が無くなることで、より長く運行することができ、輪軸の寿命を延ばすことが可能になります。さらにHMAXは、リアルタイムデータを活用することにより、例えば最適な運転速度を判断するなど、データに基づく最適化をすることができます。

日立レールExecutive DirectorのEdoardo La Ficara(エドアルド・ラ・フィカラ)のコメント

「当社の最先端のデジタルアセットマネジメントプログラムを提供できることは、コペンハーゲンメトロとの長年にわたるパートナーシップにおける重要な進化を示すものです。このプログラムでは、地下鉄の列車にセンサーを設置し、HMAXインフラ監視プラットフォームにリアルタイムデータを提供します。当社の先進的なHMAXソリューションは機械学習を使用し、より信頼性の高いサービスを提供すると共に、車両のメンテナンスを時間間隔から状態により判断するアプローチへ移行させることを可能とします。」

コペンハーゲンメトロのExecutive DirectorであるSøren Boysen(セーレン・ボイセン)のコメント

「HMAXテクノロジーに関する日立レールとの協創プロセスを通じて、私たちは、輸送システムにおける状態ベースのメンテナンスを進化させるための新たな理解と洞察を得ることができます。コペンハーゲンメトロは、2023年にはサービスの信頼性が99%を超えており、現在および将来のサプライヤーと一緒にメンテナンスを行う新しい方法を模索し続け、高い信頼性や顧客満足度を維持することをめざしています。」

  今週初め、日立レールはベルリンで開催されている国際鉄道展示会「InnoTrans(イノトランス)2024」で、新しいデジタルアセットマネジメントソリューション群であるHMAXを発表しました。HMAXは、輸送事業者が運行する列車サービスを強化するためのソリューションを提供するワンストップデジタルプラットフォームです。このソリューションはNVIDIAのAIテクノロジーを搭載しており、世界中の日立レールの顧客が、鉄道の信頼性の向上やコスト削減を実現することを支援します。
  コペンハーゲンメトロ向けのHMAXソリューションは、日立とのM3 / M4ラインの現行の保守運営契約に基づいて、2025年末までに導入される予定です。

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」という3セクターの事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。3セクターの2023年度(2024年3月期)売上収益は8兆5,643億円、2024年3月末時点で連結子会社は573社、全世界で約27万人の従業員を擁しています。

コペンハーゲンメトロについて

毎週200万人以上の乗客がコペンハーゲンメトロを利用しており、その数は日々増加しています。コペンハーゲンメトロは、99%以上のサービス信頼性と、非常に高い顧客満足度を持っています。コペンハーゲンメトロは、新規および既存の路線を開発、計画、建設、運営しています。現在、ネットワークは合計44の駅と43 kmとなる4つの路線で構成されています。M4線の北行きの延長が進行中であり、新しい線であるM5が現在計画中です。コペンハーゲンメトロは、新しいメトロ路線とアップグレードプロジェクトにより気候への影響を以前の路線と比較して50%削減するという野心を持っています。

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