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2020年3月2日
株式会社日立産機システム
シンプルなシステム構成で制御とシームレスな情報処理を実現
「HXシリーズ ハイブリッドモデルⅡ」
株式会社日立産機システム(取締役社長:荒谷 豊/以下、日立産機)は、製造現場のIoT化を加速し、シンプルなシステム構成により、リアルタイムな情報処理を実現するIoT対応産業用コントローラの新モデル「HXシリーズ ハイブリッドモデルⅡ」(以下、「HXハイブリッドⅡ」)を2020年4月より販売開始します。
現在、AI やIoT 技術による生産の高度化が求められている製造業において、生産データを活用したデジタライゼーションが進んでいます。
従来、汎用PLC*1 で制御する機械・装置からの生産データを、産業用PC で情報処理をすることが一般的でした。制御と情報の処理はシステムおよびプログラム言語が異なるため、生産現場で常に変化し、大容量化するデータをリアルタイムに処理できない課題がありました。
日立産機では、制御と情報処理を一台のコントローラで実現し、製造現場のシステム構成をシンプルに、かつリアルタイムにデータを扱うことを可能にした、IoT対応産業用コントローラ「HXシリーズハイブリッドモデル」を2017年より提供しています。
そして、このたび、従来機の機能を大幅に強化した「HX ハイブリッドⅡ」を開発しました。本製品では、情報、制御用にそれぞれ専用CPU を搭載し、制御動作とシームレスでリアルタイムな情報処理の並列動作を実現しています。また、情報処理部をモジュール化した製品も品揃えし、生産品目に対応した製造ラインの変更、IoT データの増大などにもスケーラブルに対応することが可能となります。また、Python*2などの情報系のシステムインテグレータが扱いやすい言語に対応するため、情報処理用に4GBのシステム容量とライブラリ機能を搭載することで、「HXハイブリッドⅡ」を仮想PCとしても使用できるため、複雑なシステムをスピーディに構築することが可能です。
日立産機は、今後さらに増大するIoT データと複雑化するシステムに柔軟に対応する、高度なエッジコンピューティングのプラットフォームに、本製品を提供することで、高い生産性の実現とモノづくりのデジタライゼーションに貢献します。
本製品は、2020年4月8日(水)〜10日(金)に、東京ビッグサイトで開催される「IoT&5Gソリューション展【春】において、ご覧いただけます。
情報、制御用にそれぞれ専用CPUを搭載し、機械・装置の制御動作とシームレスでリアルタイムな情報処理の並列動作を実現しました。これにより、従来は、産業用PCの情報アプリケーションがPLCと通信することで取得していたデータを、モジュール内で共有することを実現し、制御プログラムで扱うデータをリアルタイムに処理することが可能になります。また、情報アプリケーションは動作中の装置の制御に影響を与えず稼働中でも変更できます。
制御処理と情報処理の並列概念図
情報アプリケーションは「HXハイブリッドⅡ」への実装に加え、IoTシステムが増大した場合など必要に応じてサブCPUモジュールを最大4台追加実装できるため、工場のライン変更などにもスケーラブルに対応できます。
また、エッジ側のデータをロギングするためのSSDモジュール(64GB)も実装可能です。
サブCPUモジュール、SSDモジュール実装例
情報アプリケーション作成は、「HXハイブリッドⅡ」内の仮想PCにセキュアシェル通信*3でログインし、ソフトウェア開発から実行までを一貫して安全に構築することができます。Linuxの汎用パソコンと同等の使いやすさで情報アプリケーション作成が可能になり、スピーディなIoT環境の構築とソフトウェア開発コストの低減が可能です。
CPU | ARM Coretex-A15, 1.5GHz, 2コア |
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システム容量 | 制御プログラム:16MB 情報アプリケーション用:4GB |
プログラミング言語 | 制御プログラム:IEC61131-3準拠 5言語 情報アプリケーション:C/C++、Java、Pythonなど任意 |
その他 | サブCPU 最大4台実装可能 64GB SSDモジュール使用可 |
価格 | (オープンプライス) |
日立グループは、OT(Operational Technology)、IT(Information Technology)およびプロダクトを組み合わせた社会イノベーション事業に注力しています。日立グループの、モビリティ、ライフ、インダストリー、エネルギー、ITの5分野の中、日立産機システムはインダストリー分野のプロダクト事業を通じてお客さまの社会価値、環境価値、経済価値の3つの価値向上に貢献します。
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