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2018年11月13日
国立大学法人九州大学
株式会社日立製作所
昭和自動車株式会社
バスターミナルにおける映像解析による混雑把握・見守りサービスに関する実証
国立大学法人九州大学持続的共進化地域創成拠点(文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」拠点、九大COI)、株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)、昭和自動車株式会社(代表取締役社長:金子 隆晴/以下、昭和バス)の3者は、誰もが安心して快適に移動できる社会の実現をめざす共同研究を開始しました。その一環として、平成30年11月6日から平成31年3月末までの期間、九大学研都市駅前の新バスターミナル(昭和バス敷地内)に8台のネットワークカメラを設置し、映像解析による混雑把握および高度見守りサービスに関する実証実験を開始しました。本実証実験では、「誰もが安心して快適に移動できるまちづくり」をコンセプトに、映像解析を活用した混雑把握・予測技術にもとづく昭和バスのバス運行計画の最適化や市民見守りサービスなど、社会実装に向けた研究開発を推進します。本取組は、平成29年度に実施した総務省「IoT/BD/AI情報通信プラットフォーム」社会実装推進事業による実証実験(九大COI・日立にて実施)をベースとして、九大学研都市駅前バスターミナルにおいて映像解析技術に関する実証実験を行うとともに、現場のニーズに合わせた高度見守りサービスを開発することで、社会に広く普及し人々の課題を解決するビジネスモデルを検討し、市民の暮らしをより豊かにする新たなサービスの創出をめざします。また実証実験では翌年度以降のサービスの社会実装を考慮し、セキュリティやプライバシー保護を配慮しながら、さまざまなキャンパス周辺サービスとの連携を視野に、アプリケーションや基盤開発、社会的受容性の検証などの実施をめざしていきます。
データ連携基盤Circle Core*1上に交通情報を集約し、バスターミナル前の混雑状況や予測情報を地図上で可視化する仕組みを構築。また、交通サービスと見守りサービスの分野間連携によるシステムの効率化を検討。
日立のフィジカルセキュリティ統合プラットフォームを活用した*2映像解析機能によってカメラ映像から計測される人数カウント情報を九大COIが研究開発する仕組みと連携。また、高度見守りサービスに必要となる人の振る舞い検知に関する実証を実施。
バス運行計画の最適化とバスターミナル前における高度見守りサービス内容の検討及び実証結果の評価。
現在、我が国は、超高齢化、人口減少、安全・安心の確保、観光立国の推進など、さまざまな観点において、多くの課題を抱えています。このような課題を解決していくために、IoTを活用したセンサーでビッグデータを収集し、AIなどのアナリティクスで分析することで課題解決をめざすのが有効策の一つとされています。しかし我が国では都市におけるIoTやAIの活用実例が少なく、街づくりに多くのステークホルダーが関係し合うことから、製造・流通など他の分野と比較し、普及が進んでいない現状があります。本共同研究を通じて都市におけるIoTやビッグデータ、AIの活用を推進し、安心で快適な都市の実現に向けた検討をしてまいります。
本実証実験において取得する個人情報は、個人情報の保護に関する法律その他関係法令に従い、下記のとおり個人情報の適切な取得・利用・管理に努めてまいります。本実証実験の概要をバスターミナルおよび待合所に掲示し、さらに以下のHP上に本プライバシーポリシーの掲示を行います。
持続的共進化地域創成拠点 准教授 髙野 茂
〒819-0395 福岡県福岡市西区元岡744
電話 : 092-802-6668 FAX : 092-802-6667
社会イノベーション事業推進本部 スマートソサエティ推進センタ [担当:吉川]
〒108-8250 東京都港区港南二丁目18番1号(JR品川イーストビル)
電話 : 03-5471-4601 FAX : 03-5471-4623
自動車事業本部乗合事業部 [担当:白津]
〒847-0041 佐賀県唐津市千代田町2565番地5
電話 : 0955-74-1114
以上