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2018年9月17日
株式会社日立製作所
日立アジア社
Lumadaを活用したデジタルソリューションの提供をタイで本格展開
Lumada Center Southeast Asiaの外観
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)およびASEAN地域の統括会社である日立アジア社(Hitachi Asia Ltd.)は、このたび、タイ王国(以下、タイ)が推進する「Thailand 4.0」の実現に向けて、タイ・チョンブリ県に位置するアマタシティ・チョンブリ工業団地内に「Lumada Center Southeast Asia(以下、Lumadaセンター)」を開設しました。Lumadaセンターは、日本、中国、米国などの拠点におけるIoTソリューションの成功事例を基に、さらなる展開を図るための拠点として世界で初めて設置しました。今後、タイ国内のお客さまのニーズに応じたソリューションの提供を行うとともに、Lumadaセンターを基点としたASEAN地域へのソリューション展開をめざします。
現在、タイは長期的にめざすべき経済社会のビジョンとして「タイランド4.0(Thailand 4.0)」を掲げ、高度な経済基盤の確立と、さらなる経済発展をめざした政策を推進しています。その重要な施策のひとつである、EEC(Eastern Economic Corridor: 東部経済回廊) 開発計画では、官民合わせて総額1.5兆バーツ(約5兆円)の投資規模が見込まれており、空港や高速鉄道の整備に加え、ロボティクスやデジタル技術産業、次世代自動車産業などといった10の重点産業の誘致・育成などを図る方針です。
一方、日立は、デジタル技術を活用し、お客さまとの協創によって新たな価値を生み出す「社会イノベーション事業」を展開し、グローバル市場での成長を図っています。堅調な経済成長が見込まれるASEAN市場は、日立の成長戦略実現に向けた重要な市場であり、中でもタイでは、鉄道事業や昇降機、産業機器事業、情報・通信システム事業など、幅広い領域において事業を展開し、ASEAN市場最大の事業規模を有しています。
今回開設したLumadaセンターでは、お客さまのデータを収集・分析し、ビッグデータや人工知能(AI)などの高度なデジタル技術の活用による新たな価値創出を通じ、タイをはじめとしたASEAN地域におけるお客さまとの協創を加速します。タイ国内における、製造や流通、セキュリティ、公共分野などのさまざまな分野でのデジタル化に貢献していくとともに、業種を跨るソリューションの提供やバリューチェーンの高度化など、お客さまに最適なソリューションを提供していきます。これらの協創を通じ、生産性や品質の向上など、より良いビジネス環境の構築を実現します。
Lumadaセンターには、「IoTソリューションルーム」と「協創ルーム」の2空間を設けました。「IoTソリューションルーム」は、製造ラインを模した空間となっており、日立がこれまでに培ってきたOTとITを活用したソリューション事例の紹介が可能です。「協創ルーム」は、お客さまが抱えているビジネス課題の発見と分析、その課題に対して提供可能なソリューションを議論するスペースとして活用します。
また、日立と日立アジア社は、デジタル技術を活用した社会イノベーション事業拡大に向けて、タイおよびASEANでのパートナーシップを拡大・強化することを目的に、9月18日に「Hitachi Social Innovation Forum 2018 BANGKOK」を開催します。今回新たに設置するLumadaセンターに加え、日立がこれまで培ってきた知見や経験、IoTプラットフォーム「Lumada」を活用したデジタルソリューションを紹介し、お客さまや現地パートナーとの協創を推進していきます。
「日立にとってタイは、ASEAN地域の中でもっとも事業規模が大きく、重要な市場と位置づけています。このたび開設したLumadaセンターを基点としたソリューション提供を通じて、イノベーションによる持続的な経済発展をビジョンとして掲げるタイの成長に寄与するものと確信しています。日立は、『IoT時代のイノベーションパートナー』として、お客さまとの協創を通じて、デジタル技術を活用した社会イノベーション事業を提供することで、タイの経済発展とQoL向上に貢献していきます。」
以上