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2018年8月22日
ホライズン・ニュークリア・パワー社
同時に日立および日揮と継続してエンジニアリング契約を締結
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原敏昭/以下、日立)の子会社で、英国における原子力発電事業開発会社であるHorizon Nuclear Power Limited(CEO:ダンカン・ホーソーン/以下、ホライズン社)は、ウィルヴァ・ニューウィッドにおける原子力発電所の建設(ホライズンプロジェクト)を強力に推進する体制を構築するため、PMC(プロジェクトマネジメント受託会社)*1
としてBechtel Management Company, Ltd.(以下、ベクテル社)を任命し、契約を締結しました。ホライズン社は、ベクテル社とのワンチーム体制を構築することでプロジェクト全体のマネジメント力を強化し、ホライズンプロジェクトの成功に向け、引き続き、強力に推進していきます。
また同時にホライズン社は、日立の英国における原子力事業子会社であるHitachi Nuclear Energy Europe, Ltd.(以下、HNE)およびJGC New Energy UK Limited.(以下、日揮)との間で、 エンジニアリングをさらに進めるための契約を締結しました。HNEは改良型沸騰水型原子炉(以下、ABWR*2
)、日揮は主機以外の周辺システムに関するエンジニアリングを継続していきます。
今回の契約締結によって、ホライズンプロジェクトの推進体制はさらに強化され、次のフェーズに進むことが可能になります。
ベクテル社は、120年にわたる大規模プロジェクトにおける経験とノウハウを有しており、英国においては60年以上の間、発電プラント、精錬プラント、鉄道システム、通信ネットワークをはじめさまざまなプロジェクトの設計から建設に携わっています。また、150件以上の原子力プラントに関与し、71の建設エンジニアリングと、42の建設実績があります。今回の契約によりベクテル社は、ホライズンプロジェクトにおける中心的な役割を担うPMCとして、ホライズン社と一体となってサプライヤーとの契約や商務交渉をはじめとするプロジェクトマネジメントの監督業務を進めていきます。
HNEは、ABWRプラントへの開発と実用化を含めて、50年以上にわたり20基以上の沸騰水型原子炉(BWR*2 )プラントに携わってきた日立の経験を生かし、また日揮は、国内外のプロジェクトで培ってきた技術や知識をベースに、エンジニアリングを継続していきます。
「今回契約をした世界有数の企業は、ホライズン社に必要な原子力、エンジニアリング、建設の知見を有しており、これまでに完成した4基で培ったABWR建設のコストと工程における成功例を再現することに貢献します。英国は、エネルギーミックスを転換するため、信頼性の高い原子力発電を必要としており、 ホライズン社はその準備を進めています。初号機は先行プロジェクトよりも低コストで建設され、さらに将来のプロジェクトでは、スマートな資金調達やサプライチェーンの確立、間接費の削減などによって、さらに低コストになると期待しています。」
「ベクテル社は、数年前からホライズン社と、英国における新規原子力発電所の建設に向けて業務をともに進めてきました。今後は、PMCという新しい重要な役割において、ベクテル社のノウハウにより、プロジェクトの成功に向けて、さらに貢献できることを大変嬉しく思います。」
プロジェクト推進体制については、2年間のプロジェクト開発段階にわたり、エンジニアリング業務を遂行してきた日立、ベクテル社、日揮で構成するコンソーシアム「メンター・ニューウィッド」を発展的に解消、再構成し、建設前段階に合わせて新たな体制に移行します。
以上