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2017年7月19日
ホライズン・ニュークリア・パワー社
英国Gen2社およびGE日立とも協力し、ABWRに関する教育訓練を実施
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭)の子会社で、英国における原子力発電事業開発会社であるHorizon Nuclear Power Limited(CEO:ダンカン・ホーソーン/以下、ホライズン社)は、原子力に関する世界的な訓練サービス事業者であるTecnatom S.A (以下、テクナトム社)との間で、2020年代前半の運転開始をめざして、英国アングルシー島のウィルヴァ・ニューウィッドで開発を進めているABWR*1(改良型沸騰水型原子炉)の新規原子力発電所に従事する作業員の育成に関して提携することで合意しました。今後、テクナトム社は、原子力分野で英国最大の教育訓練会社の一つであるGEN II Engineering and Technology Training Ltd.(以下、Gen2社)とGE Hitachi Nuclear Energy, Ltd.(以下、GE日立)から成るチームを構築し、作業員の育成に関する取り組みを進めていきます。
スペインに本社を置くテクナトム社は、原子力発電所の運転、保守を専門とするエンジニアリング会社です。これまで、世界の原子力産業に対して35年以上にわたり、最先端の訓練手法を用いた作業員への総合的な訓練支援を行ってきました。
Gen2社は英国北西部のカンブリアを拠点とし、原子力分野における実習、継続教育、高度教育およびさまざまな専門教育コースを提供しており、原子力の安全性を重視する文化に根ざした質の高いトレーニングを実施しています。
米国GE日立は、GEと日立の提携に基づく2007年の会社設立以降、グローバルな原子力事業者として、世界の原子力産業に貢献してきました。
テクナトム社とGen2社、GE日立からなるチームは、これまでに蓄積したグローバルな経験、ノウハウに基づき、チーム一体となって原子力発電所の操業全般およびABWRの運転に関する訓練を実施していきます。具体的には、ホライズン社の社内訓練チーム、および地元の教育訓練校とともに、ホライズン社の既存の実習プログラムの強化に取り組み、体系的な教育訓練を実施します。まずは、総合的な訓練のニーズを分析し、監視制御室や現場の作業員、エンジニア、保守や放射線防護に携る技術者など、発電事業者に求められるすべての職務に対して必要とされる訓練の範囲を設定し、その後、実際に訓練を行っていきます。
また、北ウェールズで地元の大学、教育訓練校などを運営するランドリロ・メナイ・グループと協力して、地元の実習プログラムに対する助言も行っていきます。これにより、ホライズン社は地元ウェールズのバンガー大学との関係を強化し、既存の教育課程に原子力に関する内容を加え、将来的に学位の対象となる実習制度の導入についても検討していきます。
「経験豊富なテクナトム社の訓練支援チームと提携できたことを大変嬉しく思います。ウィルヴァ・ニューウィッドの新規原子力発電所では、作業員の多くをアングルシー島出身者が占めることになります。ホライズン社がアングルシー島で3世代にわたり雇用機会を提供するという約束を果たすため、特に、テクナトム社はグローバルに異なる文化を持ち、二カ国語を併用する地域に属する社員との仕事に慣れているという点で特に評価しています。」
「ホライズン社がテクナトム社の訓練支援チームメンバーと一緒になって、ウィルヴァ・ニューウィッドでのプロジェクトの成功に不可欠な、新世代の世界レベルの原子力発電所の作業員を養成するお手伝いができることを楽しみにしています。」
ホライズン社は、英国内における新たな原子力発電所の建設を目的として2009年に設立され、2012年11月に日立製作所により買収されました。5,400MW級以上の原子力発電所をアングルシー島のウィルヴァ・ニューウィッドとサウスグロスターシャー州オールドベリー・オン・セヴァーンに新設予定です。その建設段階のピーク時には約8,500人、また発電所の運転開始以降は、サイト毎に、850人程度の雇用を創出することが見込まれています。
以上