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2017年6月29日
「ServiceNow」と「JP1」を活用し、ビジネス環境変化に応じたITサービス運用の全体最適化を実現
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、企業のIT部門向けに、ITサービス運用の継続的な改善を支援する「IT運用最適化サービス」を6月30日より販売開始します。本サービスは、ITサービスマネジメント*1とシステム運用の両面からITサービス運用の課題を発見し、解決策を提案、それを実現するシステム環境を提供するという継続的なサイクルを実施するものです。本サービスにより、企業のIT部門は、ビジネス環境の変化などに応じた業務プロセスやシステム運用の効果的かつ継続的な改善が実現でき、ITサービス運用の全体最適化とともに、企業経営に貢献する組織への変革も可能になります。
なお、本サービスでは、ServiceNow Japan株式会社(社長:村瀬 将思/以下、ServiceNow社)のグローバルで評価の高いSaaS型ITサービスマネジメント「ServiceNow」と、日立の統合システム運用管理「JP1」を効果的に組み合わせることで、課題解決を実現します。
近年、企業では、顧客ニーズへの迅速な対応や新たなデジタルビジネスの創出に向けた変革の取り組みが加速しています。こうした中で、IT部門には、ITシステムのガバナンス強化や運用コストの見直しだけでなく、顧客へ新たな価値を提供するビジネスへの貢献も求められています。そのため、従来、業務ごとに個別に最適化されてきたITサービスを見直し、運用の標準化や自動化を進めるなどITサービスの継続的な改善による全体最適化が必要とされています。
このような背景のもと、日立とServiceNow社は、2016年7月に協業を発表し、両社の強みを組み合わせて企業のITサービスの最適化を実現するソリューション開発に取り組んできました。その取り組みの一環として、日立は、運用やサポートといった付加価値をつけて「ServiceNow」を提供できるManaged Service Provider契約をServiceNow社との間で締結し、今回「ServiceNow」と「JP1」を活用した新たなサービスである「IT運用最適化サービス」の提供を開始します。
本サービスでは、ITサービスの運用改善に関するコンサルティングからシステム構築(SI)までを行う「立ち上げ支援サービス」、継続的な運用改善を支援する「継続支援サービス」、そして、改善時に必要となる「ServiceNow」や「JP1」、両製品をつなぐ連携テンプレートを含めた「サービスプラットフォーム」を提供します。
具体的には、ITサービスマネジメントのノウハウを持つ日立のコンサルタントとシステム運用のノウハウを持つ「JP1」技術者の知見を融合し、「ServiceNow」と「JP1」を活用することで、企業内の業務を横断して連携させるなど適切なプロセスに見直すほか、システム運用の自動化による作業効率化とサービス品質の向上を実現します。また、見直し後の業務プロセスの実行結果を分析し、新たな課題の発見と効果的な改善を繰り返すことにより、ITサービス運用の全体最適化を実現します。
日立は、今後も「IT運用最適化サービス」の継続的な強化を図るとともに、企業のデジタルビジネスの拡大に向けたITサービスの変革に貢献していきます。
ITサービスマネジメントの成功事例を体系化した国際的なベストプラクティス集(ITIL*2)に精通した日立のコンサルタントと、システム運用のノウハウを持つJP1技術者の知見により、個別に最適化された業務プロセスを標準化し、見直しを行います。また、見直し結果に基づき、ワークフローや可視化ツールなどの豊富なアプリケーション群を備えた「ServiceNow」と、システム運用自動化やシステム分析といった「JP1」の機能を活用することで、企業内の業務を横断的に連携させ、システム運用の効率化やサービス品質の向上まで含めた適切なプロセスへの改善を実現します。また、見直し後の業務プロセスの実行結果を分析し、新たな課題の発見と効果的な改善を繰り返すことにより、ITサービス運用の全体最適化を実現します。
運用プロセス改善のためのベストプラクティスとして「ServiceNow」のアプリケーション群と「JP1」の機能を連携させるテンプレートを提供します。これにより、運用シーンにあった改善を短期間で実現します。今回、顧客ニーズの多いジョブ運用プロセスや障害対処プロセスなどについて、連携テンプレートを用意しています。例えば、 ジョブ運用プロセスの連携テンプレートでは、利用部門からの変更要求の受け付け、責任者による承認、変更作業の実行、変更結果の記録など、IT部門が行う一連の作業手順を「ServiceNow」のワークフローで標準化するとともに、「JP1」で変更結果のエビデンスを自動で取得し保存するなど、必要な作業を漏れなく確実に実行することが可能になります。今後も、顧客ニーズにあわせDevOps環境やプロビジョニングの運用プロセスなどに適用可能な連携テンプレートを拡充していきます。
「ServiceNow」、「JP1」、連携テンプレートに関する使い方や技術的な質問などの幅広い問い合わせに加え、「ServiceNow」を含めたサービスプラットフォーム全体のバージョンアップなども日立が一括して対応します。また、既存のシステムに活用している日立のプラットフォーム製品も含め、同じ問い合わせ窓口でワンストップにサポートします。これらにより、IT部門の負担を軽減することが可能です。
名称 | 概要 | 価格 (税別) |
提供 開始 時期 |
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---|---|---|---|---|
IT運用最適化サービス | ||||
立ち上げ支援 サービス |
立ち上げ時のコンサルティング・SI
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個別 見積 |
7月31日 | |
継続支援 サービス |
定期的なコンサルティング・SI
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サービスプラットフォーム | サービスプラットフォーム提供とサポート
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2017年8月2日(水)に、品川イーストワンタワー13Fハーモニアス・コンピテンス・センタにおいて、顧客向けセミナー「ITサービス全体最適化のススメ〜「ServiceNow」と「JP1」を活用し、IT部門を支援〜」を開催し、ServiceNow社からの登壇も予定しています。
ServiceNowは日立の「IT運用最適化サービス」の提供開始を心より歓迎いたします。ServiceNowが持つITサービスマネジメントにおけるグローバルでの高い実績とノウハウに、国内を中心に日立が持つ基幹系での業務運用、安定稼働における高い実績とノウハウを掛け合わせる事で、ITサービスマネジメントに取り組むお客様が抱える課題を解決し、企業価値向上に貢献できるものと確信しています。
「JP1」は1994年より日立製作所が提供している国内トップクラスの実績を誇る統合システム運用管理ソフトウェアです。現在の運用管理に求められる多様な要件に合わせて進化を続け、オートメーション、モニタリング、コンプライアンスの3つのカテゴリでシステム運用の最適化を通してお客さまのビジネスの継続的な発展を支援します。
ServiceNow社は、サービスマネジメント・プラットフォームを企業に提供する「エンタープライズ クラウドカンパニー」です。ServiceNowのプラットフォームを利用すれば、電子メールやスプレッドシートへの依存性を除去しながら、業務フローを定義・構築・自動化し、企業におけるサービスのデリバリと管理を変革することが可能となります。ServiceNowは、IT部門だけでなく、人事、経理、ファシリティ、フィールドサービスなどあらゆる組織にサービスマネジメントを提供することにより、人々の働き方を変えていきます。
株式会社日立製作所 サービスプラットフォーム事業統括本部 IoT・クラウドサービス事業部
以上