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2017年2月15日
ホライズン・ニュークリア・パワー社
エクセロン・ジェネレーション社
日立製作所(執行役社長兼CEO:東原敏昭/以下、日立)の子会社で、英国における原子力発電事業開発会社であるHorizon Nuclear Power Limited(CEO:ダンカン・ホーソーン/以下、ホライズン社)と米国の発電事業者で北米最大規模の原子力発電所を運営するExelon Generation Company, LLC(社長兼CEO:ケネス・コーニュー/以下、エクセロン・ジェネレーション社)は、このたび、原子力発電所の運営に関して協力することで合意しました。
今回の合意に基づき、エクセロン・ジェネレーション社は、百年以上にわたり積み重ねてきた高い優位性を持つエンジニアリングや保守、運営ならびに訓練の各分野における経験やノウハウを活かして、ホライズン社初のプロジェクトとなる北ウエールズ・アングルシー島のウィルヴァ・ニューウィッドにおけるABWR*1(改良型沸騰水型原子炉)の原子力発電所を運営するための技術や能力を高めていくとともに、ホライズン社が原子力発電所運営モデルを確立できるよう支援していきます。
エクセロン・ジェネレーション社は、北米の電力会社Exelon Corporationの子会社であり、32,500メガワットの発電容量を有する米国内で最大かつ最も効率的でクリーンなエネルギーを発電する会社の一つです。イリノイ州やメリーランド州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、ペンシルベニア州において13の原子力発電所で計22基、19,400メガワットの発電容量を有しており、米国において最大規模の原子力発電所を運営しています。そのうち8箇所の原子力発電施設がBWR*2(沸騰水型原子炉)を採用しています。また、エクセロン・ジェネレーション社は、米国16の州において風力発電、太陽光発電、ランドフィルガス*3発電、水力発電、天然ガスや石油施設を運営し、13,100メガワット以上の発電容量を有しており、業界屈指の安全記録を保持しています。
ホライズン社は、英国内における新たな原子力発電所の建設を目的として2009年に設立され、2012年11月に日立製作所により買収されました。初のプロジェクトとなるウィルヴァ・ニューウィッドの原子力発電所建設において、サイトライセンスを含む全ての許認可を、2018年までに英国政府から取得し、2019年に着工、2020年代前半の初号機運転開始をめざしています。
ホライズン社は、エクセロン・ジェネレーション社の協力を通じ、英国の500万世帯へ安全に電力を供給する低炭素電源であるウィルヴァ・ニューウィッドにおける原子力発電所新設プロジェクトをさらに加速させていきます。
「ホライズン社は、世界トップレベルの原子力発電所の運営会社になることをめざしています。そのためには世界トップレベルの会社から学ばなければなりません。実証された専門知識と豊富な経験を有するエクセロン・ジェネレーション社との協力は、ホライズン社の成功のために不可欠なものです。当社の専門チームとともにエクセロン・ジェネレーション社は、ウィルヴァ・ニューウィッドの建設開始に向けて、プロジェクトを成功に導くチームを組成していくでしょう。」
「世界トップレベルの原子力発電所の建設と運営に向けた計画を前進させるため、エクセロン・ジェネレーション社の技術的経験や業界知識をホライズン社と共有していきます。本合意により、エクセロン・ジェネレーション社は英国におけるプレゼンスを拡大するとともに、我々の実証された原子力発電所の管理モデルと他に類を見ない最新鋭の運営能力を世界中に広めることをめざします。」
ホライズン社は、英国内における新たな原子力発電所の建設を目的として2009年に設立され、2012年11月に日立製作所により買収されました。5,400MW級以上の原子力発電所をアングルシー島のウィルヴァ・ニューウィッドとサウスグロスターシャー州オールドベリー・オン・セヴァーンに新設予定です。その建設段階では約8,000人から10,000人、また発電所の運転開始以降は、サイト毎に、850人程度の雇用を創出することが見込まれています。
以上