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2016年8月4日
納入する「AT-300」のイメージ図
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)の英国における鉄道システム事業会社である日立レールヨーロッパ社(取締役会長兼CEO:Alistair Dormer)は、First Great Western Limited*(ファースト・グレート・ウェスタン社)との間で2015年7月に契約締結した、英国のロンドン・パディントンから英国南西部のプリマスおよびペンザンスを結ぶ主要路線向けの、標準型都市間車両「AT-300」の納入および車両の保守について、このたび、63両(7編成)の車両の納入および保守を追加で受注しました。
2015年7月の受注と、今回の追加受注を合わせると、Great Western Railway Limited(グレート・ウェスタン・レールウェイ社)向けの「AT-300」は計236両(36編成)の納入になります。
また製作については、鉄道システム事業におけるグループ会社である日立レールイタリア社(CEO:Maurizio Manfellotto)が保有するイタリア北部のピストイア工場で生産します。
納入する車両「AT-300」は、2012年に受注した英国運輸省(Department for Transport)の都市間高速鉄道計画(Intercity Express Programme /以下、IEP)向けに設計されたClass 800シリーズをベースにしており、電化区間だけでなく、非電化区間でも走行するために、車両の床下にディーゼルエンジン付き発電機を装備しています。今回の車両は、英国西部のデボン州やコーンウォ-ル州での急勾配に対応すべく、エンジン出力をIEP向けの車両よりも上げています。
また、ロンドン-ニューベリー間の電化区間に加え、プリマス-ペンザンス間の長い非電化区間をディーゼルエンジン付き発電機からの電力を使用して走行するため、IEP向けの車両よりも大型の燃料タンクを備えています。
日立が開発した標準型都市間車両「AT-300」は、高速での都市間交通向けに設計されており、シリーズには、2005年に受注し、英国のロンドン・セントパンクラスからドーバーを結ぶ高速専用線と沿線のケント州在来線を走行するClass395や、2012年に受注したIEP向けのClass800/801などがあります。最高速度はClass395が225km/h、Class800シリーズが201km/hです。
以上