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2015年11月24日
株式会社日立製作所
日立(中国)有限公司
「グリーン製造」「スマート製造」を実現する日立の関連技術を紹介
日立製作所執行役常務 大槻 隆一による基調講演の様子
日立グループは、11月23日、中華人民共和国(以下、中国)・北京市において、ネットワーク機器メーカーの業界団体である中国電子商会とともに、行政・企業間の交流および協力の促進を目的に、「中国製造2025」に応える「グリーン製造」「スマート製造」に関する技術を紹介する「中国製造2025」技術交流会を開催しました。
当日は、中国工業情報化部 省エネと総合利用局副局長の畢 俊生(ビ ジュンセン)氏、中国電子商会 常務副会長 王 寧(ワン ニン)氏に加えて、株式会社日立製作所(以下、日立)の執行役常務 中国総代表 小久保 憲一、同じく執行役常務 大槻 隆一などが出席し、設備製造やIT企業、各業界の協会代表者など約200名を前に、講演などを行いました。
「中国製造2025」は、2015年5月に中国政府が発表した重要施策の一つであり、今後10年における中国の製造業発展のロードマップを示したものです。省エネルギーかつサスティナブルな製造をめざす「グリーン製造」、ITを活用して高い生産性や高品質をめざす「スマート製造」によって、中国の製造業の現状を改善し、ブランドを向上させることを目的としています。
今回の技術交流会では、中国工業情報化部の専門家 王 喜文(ワン シウン)氏より、「中国製造2025」発表の背景や趣旨の説明があったほか、中国工程院院士 李 伯虎(リ ボフ)氏による「スマート製造」、中国企業の河鋼グループ唐鋼公司における「グリーン製造」に関する取り組みの紹介がありました。日立からは、大槻 隆一などが登壇し、「グリーン製造」「スマート製造」の実現に貢献する日立の技術やソリューション、事例などを紹介しました。また、中国の製造業において、日立の技術がどのように適応できるかについての議論も行いました。今後、日立では、中国企業と「グリーン製造」や「スマート製造」の分野における協力関係の構築について、議論・検討を行っていく計画です。
日立は、中国を最大かつ重要な市場の一つとして位置づけており、これまでに培ってきた高度な製造技術や省エネ・高効率な設備、ITを活用したシステム、ソリューションなどを提供することで、「中国製造2025」の実現および中国の長期的な発展に貢献していきます。
日立では、2007年12月に長期計画「環境ビジョン2025」を制定し、社内の環境管理体制の構築や評価・表彰制度を設けています。加えて、環境適合製品の開発推進、エコファクトリーの認定、化学物質の排出削減につながるシステムの導入などを自社の工場にて実施しています。
日立の有する環境情報の管理システム、省エネソリューション、VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)回収・除去の処理システム、集塵システムと給排水処理などのソリューションの提供を通じて、お客さまの製造工程などにおける環境負荷を軽減することで、「グリーン製造」の実現に貢献していきます。
日立では、近年、生産管理やエネルギー管理などの自律的なシステムを導入しており、製造工程をITで連動させることで、生産性や品質の向上を実現しています。例えば、日立の医薬品製造管理システム「HITPHAMS」では、中国の薬品・準薬品の生産管理や品質管理規定であるGMP(Good Manufacturing Practice)で要求される製造指示管理、製造実績管理を中心に、高品質、高信頼な医薬品製造に向けた厳格な製造管理システムを構築しており、石薬集団有限公司など、中国の製薬企業にも導入実績があります。
日立は、今後、「スマート製造」を実現する個々の自律的なシステムを連携させた「共生自律分散システム」により、お客さまの生産性や品質の向上に貢献するソリューションの提供を進めていきます。
以上