ニュースリリース

独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)の
「画像意匠公報検索支援ツール(Graphic Image Park)」を構築

さまざまな画像デザインを効率的に照会

  株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭／以下、日立)は、このたび、独立行政法人工業所有権情報・研修館(以下、INPIT)の「画像意匠公報検索支援ツール(Graphic Image Park)／以下、本ツール)」を構築しました。本ツールは、日本の意匠公報に掲載された携帯電話やデジタルカメラといった画面の操作画像などのさまざまな画像デザインを、利用者が任意に指定した形状や色彩の要素と近い順序に並べ替え、効率的に照会することを可能にするものです。本ツールは、10月1日から運用を開始され、インターネットを介して無料で利用できます。

  近年、画像デザインの模倣被害を抑止して企業の競争力を確保するために、多くの意匠登録が行われています。そのため、他者の登録意匠の有無を迅速かつ簡易に調査できる環境の整備が求められていました。
  こうした背景のもと、特許庁とINPITは、日本の意匠公報をより簡便に調査できるよう、利用者が画像をアップロードするだけで、画像デザインについて効率的に調査できる支援ツールとして、本ツールのサービス提供を開始します。本ツールでは、意匠に関する専門的な知識がなくても、意匠公報の調査が可能となります。

  本ツールは、イメージマッチング技術を利用し、利用者が本ツールにアップロードした画像と意匠公報に掲載された画像とを、機械的に照合し、形状や色彩が近いと評価された順序で、意匠公報に掲載された画像を並べて表示します。検索結果はサムネイルで一覧表示されるため、利用者は多くの画像デザインを効率よく比較しながら照会することが可能です。また、並べ替え時には形状や色彩など、比較時に重視する要素を柔軟に選択できるほか、サムネイルのリンクから意匠公報のPDFファイルをダウンロードすることもできます。

  日立は今後も、特許分野におけるノウハウと最新技術を組み合わせた最適なソリューションを提供していきます。

画像意匠公報検索支援ツール(Graphic Image Park)

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以上