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2015年9月3日
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)の英国における鉄道システム事業会社である日立レールヨーロッパ社(取締役会長兼CEO:Alistair Dormer)は、本日、英国ダーラム州ニュートン・エイクリフにおいて、総額約8,200万ポンドの費用を投じた鉄道車両工場の開所式を開催しました。新工場では、英国運輸省(以下、DfT:Department for Transport)の都市間高速鉄道計画(以下、IEP:Intercity Express Programme)向けの車両やスコットランド向け標準型近郊車両「AT-200」などの製造を予定しています。パトリック・マクローリン運輸大臣、クレア・ペリー運輸政務次官および林景一駐英国特命全権大使を含む約500名を新工場に招き、来賓のスピーチやIEP向けClass800車両の公開などが行われました。
開所式では、パトリック・マクローリン運輸大臣が、日立の幹部とともにタイムカプセルを工場の敷地内に設置しました。設置されたタイムカプセルには、日立がIEP向けに納入を予定しているClass800/801車両のミニモデル、近隣地域の子供たちが描いた電車の絵を撮影したデジタルデータ、ニュートン・エイクリフの地図、工場の設計を担当した建築家である二宮正行氏のプロフィールなどが格納されています。
その後、来賓によるスピーチに続き、鉄道の歴史などをストーリー仕立てにした影絵パフォーマンスのほか、4万3,000平方メートルを誇る新工場の建設過程や地域住民からのコメントを紹介する映像がスクリーンに映し出されました。式典後には、最新鋭の設備を備えた工場の内覧会を実施し、完成したIEP向けClass800車両が公開されました。
「日立による巨額の投資は、力強く成長する英国経済への信頼の表れです。新しい鉄道車両工場は、雇用の創出や、次世代の都市間鉄道車両の生産を通じ、鉄道利用者の利便性を向上させると共に、英国経済が更に成長するために必要な、インフラの強化に大きく貢献することを期待しています。」
「日立が数千万ポンドもの投資を行い、鉄道車両の製造が英国北東部に戻ってきたことで、英国は大きく活気づいています。この最先端工場の成長が、英国北部で最も長い歴史がある鉄道産業を再び活性化させると共に、長きにわたる雇用を創出することで、この地域の経済成長にとって大きな原動力となるでしょう。」
「鉄道発祥の地である英国北東部に新工場を建設することができたことを誇らしく思います。ニュートン・エイクリフ工場は、日本と英国の高品質で優れた製造技術を組み合わせた競争力を活かし、最先端の鉄道車両を世界に提供していきます。日立は、ニュートン・エイクリフにおける投資や英国各地に設置する車両保守拠点の整備、地域に根ざしたサプライチェーンの構築に至る、現地主導の取り組みを今後も加速していきます。」
「地域コミュニティや関係省庁、多数のサプライヤーやパートナーに対し、この素晴らしい鉄道車両工場を完成させるために多大なるご尽力をいただいたことを心から感謝いたします。ニュートン・エイクリフ工場は、英国をはじめ、欧州における鉄道システム事業の成長を支える原動力となります。日立レールヨーロッパ社は、英国北東部を今一度鉄道車両の製造で名高い地域とすることで、地域社会に貢献していきます。」
以上