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2015年7月14日
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、全日本空輸株式会社(代表取締役社長:篠辺 修/以下、ANA)が利用する新たなITインフラ環境としてプライベートクラウド*1を構築し、従量課金制のPaaS*2型クラウドサービスとして提供開始しました。今後、ANAは2019年までに運航系システムや整備系システムなどANAグループの大半の業務システムを本プライベートクラウド上に順次移行する予定で、本プライベートクラウドの活用により、ITシステムの効率的な利用・運用とさらなるコスト削減が可能となります。
ANAグループは、2014-16年度中期経営戦略において、2011年度から2016年度までの累計で1,360億円のコスト削減をめざしており、ITコストの見直しや生産性の向上に向けた構造改革に積極的に取り組んでいます。こうした背景のもと、日立はANAグル−プに対してITリソースの柔軟かつ効率的な利用を実現するプライベートクラウドの導入を提案し、採用されました。
日立は、ANAに対してプライベートクラウドを従量課金制のサービスとして提供するとともに、ANAでは、従来、各部門が個別に構築し、運用・管理していた各業務システムの大半を、本プライベートクラウド上に統合・集約します。これにより、各業務システムの要件に応じて、最適な性能、容量、信頼性を備えたITリソースを必要な時に必要な量だけ柔軟に利用し、ITインフラの運用・管理にかかる業務負荷やコストを低減することが可能になります。
なお、本プライベートクラウドの基盤には、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」やディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」、統合システム運用管理「JP1」など、信頼性・拡張性・運用性の高い日立のプラットフォーム製品を採用するとともに、日立のクラウド「Hitachi Cloud」の提供を通じて培ってきたシステム構築ノウハウを活用しました。
日立は今後も、お客さまや市場の多様なニーズに対応して、高い信頼性と柔軟性を両立し、IT資産の最適化に貢献するクラウドサービスを提供していきます。
このたび、ANAグループは航空業界の厳しい競争を勝ち抜き、さらなる成長を実現するために、ANAの新たなハイブリッド型データセンターを支えるITインフラ環境として、日立のプライベートクラウドを採用しました。日立は、高性能・高信頼な製品とこれまで培ってきたシステム構築に関する優れた技術力により、ANAグループの重要な経営基盤となる大規模システムの構築を短期間で実現しました。我々は、本プライベートクラウドと様々なパブリッククラウドをハイブリッドに活用することで、従来以上にコスト削減に取り組んでいくとともに、業務の質を高めることによって、安全とお客さまの満足度向上を実現するきめ細やかで高品質なサービスを提供してまいります。今後も、日立の力強いサポートを期待しております。
株式会社日立製作所 情報・通信システム社
エンタープライズソリューション営業統括本部 [担当:野村]
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以上